酷暑の日々が続いているからこそ足元くらいは、サンダルでできるだけラクをしたい。でも街で一日歩き回ったあと、夕方になると足裏やふくらはぎがじんわり疲れている…なんて経験、ありませんか。

だったらいっそ、ガチで歩ける“アウトドア用”のサンダルを街履き用として選んでみたらいいのでは。そんな発想で目に留まったのが、Teva(テバ)の「HURRICANE XLT3(ハリケーン エックスエルティー3)」(1万2100円)です。
Tevaは、1984年にグランドキャニオンのリバーガイドがビーチサンダルにベルクロの腕時計用ストラップを付けたことから始まったブランド。水辺でも流されにくい一足を原点に持つ、スポーツサンダルの草分け的存在です。なかでもハリケーンは2002年から続く定番シリーズで、今回の「XLT3」はその最新の進化モデルにあたります。
■街歩きの“歩き疲れ”に、5mm増しのクッション

この「XLT3」、街履きで頼りになるポイントがいくつもありました。まずは足の疲れ。前モデルの「XLT2」と比べて、トップソール(足が乗る面)にEVAを5mm追加し、クッション性を高めています。足裏に触れる面は柔らかいテクスチャーで、素足で履いてもサラッと気持ちいい。さらにナイロンシャンクという補強パーツが土台を支え、起伏のある路面でも足元がぐらつきません。
このクッションがなかなかいい塩梅でした。柔らかさはあるのに、フカフカと沈み込むタイプではなく、どこか粘りがあって足で踏み込める感覚。撮影と展示会めぐりで丸一日外回りをした日は最初の1時間こそふくらはぎと足指に軽い疲れを感じたものの、夕方にはすっかり足に馴染んで、柔らかいスニーカーよりむしろ疲れにくい印象。私の場合普段からベアフットシューズを履いていて、薄手のソールに体が慣れているせいもあるかもしれませんが。

街は地面が硬いのである程度クッションがあった方が足はラク。とはいえ、フカフカすぎると今度は膝など別のところが不安定になりがちです。その点この「XLT3」は、しっかりした踏み込みと程よいクッションのバランスが絶妙。フカフカ系に慣れていると最初は少し戸惑うかもしれませんが、芯を感じる履き心地が好みの人には断然ありな一足だと思います。
■一歩ごとに地面を“踏み込める”グリップ力

次に効いてくるのが、足元のグリップ力。「XLT3」はTeva独自の“Spider Rubber Endure”というアウトソールに、新しいラグパターン(靴底の凹凸)を組み合わせています。アウトドアシーンに対応するためのこの仕様ですが、街履きでもこのグリップ力が頼りになりました。
スニーカーが地面の上を滑らかに進む感覚だとすれば、こちらは足の指で地面を踏み込むイメージ。乾いた街のアスファルトを一歩ごとにビタッととらえてくれて、足元が逃げないぶん歩いていて疲れにくい。“履くサンダル”というより“歩けるサンダル”という感じです。

サンダルでもうひとつ気になるのが、濡れた路面。急な雨や雨上がりでヒヤッとしがちなところですが、雨で濡れたアスファルトなら問題なし。濡れたタイルや駅構内のようなツルツル路面は少し慎重にはなりますが、十分日常使いには十分なグリップ力です。
■歩いても脱げない、3点調整のストラップ

もうひとつサンダルで歩き疲れる理由といえば“歩いているうちに足がズレる”問題ですが、これもしっかりクリア。先ほどのグリップ力が“足と地面”の話なら、今度は“足と靴”の話。いくら地面をつかんでも、足が靴の中で泳いでいたら力は逃げてしまいますよね。そこを止めてくれるのが、甲やかかとを3点で調整できる“ユニバーサルストラップシステム”。自分の足に合わせてフィット感を細かく詰められて、面ファスナーも従来比2倍の強度という“FuseLock”だから、歩き回ってもゆるみません。

なかでも驚いたのが、足首まわりのフィット感。モノによっては街履き用のスニーカーよりも断然しっくりきて、サンダルとは思えないほど足に追従してくれます。地面をつかむグリップ力もこの足の一体感があってこそ。ふたつがかみ合うから一歩ごとの力が逃げずに進んで、疲れにくいんだと思います。
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