マネしたいテクだらけ!プロモデラーの模型術④迷彩塗装編【グッとくるタイムラプス動画】

■迷彩塗装の過程をタイムラプス動画でチェック!

オキサイドレッドで下地塗装を施された車体が、徐々に迷彩カラーへと変化。ドライヤーを使った乾燥終了まで、わずか45分程度で完了した。希釈したカラーを丁寧に塗り重ねることで均一な塗装面を得ることができる。

テクニックの詳細を確認していこう。

■使用するのはタミヤ製のラッカー塗料

インスト(説明書)指示されているタミヤラッカー塗料『LP-25茶色(陸上自衛隊)』『LP-26 濃緑色(陸上自衛隊)』『LP-28オリーブドラブ』使い塗装をおこなう。「タミヤ製のラッカー塗料は塗料と薄め液(溶剤)を7対3の割合で希釈するといいでしょう。色を確認すべく試し吹きも忘れずに」(長谷川さん)

車体の底面はラッカー塗料『LP-28オリーブドラブ』を塗装。徐々に塗り上がっていく表面のディテールがしっかり強調されて見えるのは、下地塗装使用した黒がパーツの陰影を強調をしているから。「細かなディテールやエッジの奥まで均一な塗装ができるのは、エアブラシならではですね」(長谷川さん)

複雑なディテールの底面は、さまざまな方向からエアブラシを吹き付けていく。「こうすることによって塗料の色がしっかりと“回る”んです」(長谷川さん)

 

■ホイールを2色の迷彩で塗り分ける

下地塗装の際には両面テープに貼り、まとめて作業した8個のタイヤホイール。ここでは側面などをしっかり塗布すべく、例えば、はさむタイプのピンセットを持ち手として使うといい。2色に塗り分けるホイールをはじめ小さなパーツは下地塗装と同様に台紙などに固定して塗装すると効率的だ。

 

■水性マーカーで迷彩の境目の線を“下書き”

2色の迷彩塗装をきれいに塗り分けるテクニックは幾つかあります。「今回は水性マーカー(Mrホビー・リアルタッチマーカー)を使ってインスト(説明書)を参考に迷彩の塗り分けラインを車体に描いています。ラインは色鉛筆で描いてもOKです。ただし鉛筆や油性マーカーは塗装の表面ににじみ出てきてしまうので使用NGです」(長谷川さん)

迷彩パターンを描く際は、車体に砲塔を取り付けた状態で行う。「迷彩のカラーリングが砲塔から車体まで続いているためです。別々に線を引くとズレてしまいかねません」(長谷川さん)

 

■薄めたカラーを塗り重ねていくのがポイント

まず塗装は下書きのアウトラインに沿って色を吹き付けていく。「塗装は薄い色から濃い色へと塗り重ねていきます。またエアブラシ塗装の場合、希釈したカラーを塗り重ねる(2〜3回)ことで均一の塗装面を得ることができます。濃い塗料を吹いてしまうとザラつきの原因となります」。(長谷川さん)

 

■塗料を変えるたびに必ず試し吹きでチェック

1色目LP-25茶色(陸上自衛隊)のを塗り終えて、2色目のLP-26 濃緑色(陸上自衛隊)塗装に移る。「エアブラシ塗装は都度試し吹きをします」(長谷川さん)。エアブラシ塗装に慣れるまでは塗料皿で塗料と薄め液を希釈することを心がけてください。長谷川さんは慣れた手付きで塗料と溶剤を適量をエアブラシに直接注ぐ。これぞ“迷人”芸!

【次ページ】“陸自”ならではの2色迷彩が完成!

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