小さくて数が多い艦載機はまとめて塗装!【達人のプラモ術<米海軍空母エンタープライズ>】

■船体の仕上げ

前回は飛行甲板の白線を貼りこみました。シールの余白部分をカットした後、塗装した飛行甲板とのツヤの均一化とシール保護(剥がれにくくする)のため、つや消しクリアー(タミヤ缶スプレー「TS-80 フラットクリアー」)を飛行甲板に塗装して仕上げます。

▲船体が完成、あとは艦載機を搭載するのみ

▲エッチングで再現されたレーダーの精密感に注目

 

■艦載機について

キットには、第二次大戦時アメリカ海軍の艦載機として活躍した「F-4Fワイルドキャット戦闘機」「SBD ドーントレス爆撃機」「TBD-1 デバステーター攻撃機」が各6機付属しています。1センチ足らずのサイズですが、それぞれの特徴的なフォルムが再現されているので、丁重に塗装してやります。

▲艦載機の塗装に使用したMr.カラー「72番ミディアムブルー」と「307番グレーFS36320」

塗装はMr.カラーを使い、当時の米海軍艦載機の迷彩に使われていた上面ブルーグレイ×下面ライトグレイで塗装します。上面はMr.カラーのミディアムブルーにホワイトを5%程度足して自作したブルーグレイを、下面は307番のグレーを使います。

▲ランナーから切り離した艦載機を甲板に仮置き

▲小パーツは紛失防止のためケースを入れておきたい

▲使用しているのはミニ四駆用のタミヤ「ミニ四パーツケース」(220円)。ケース中仕切りがあるので使いやすい

 

■養生テープを使ってまとめて塗装

艦載機はそれぞれ6機あるので全部で18機を塗らないといけないのですが、小さいので1機ずつ塗装するのも大変です。そこで効率的に塗装できる裏ワザとして、段ボールや厚紙を台紙に養生テープ(マスキングテープでも可)の粘着面を上にして貼り、そこに機体を並べて下面色(ライトグレイ)→上面色(ブルーグレイ)の順にエアブラシで一気に塗装してしまいます。

▲養生テープの粘着面にパーツを貼り付けることで、エアブラシ塗装や缶スプレー塗装でも飛んでしまうことがない

▲機体下面のライトグレイを塗装中。塗装は明るい色から暗い色の順番で重ねていく

▲機体上面のブルーグレイを塗装した状態

これで、マスキングしなくてもちゃんと上面と下面を塗り分けることができてしまいます。機体色が乾いたら、面相筆を使いキャノピーとプロペラは黒で、プロペラの先端を黄色で塗り分けて仕上げます。

▲キャノピーとプロペラは面相筆を使い塗装する

 

【次ページ】艦載機もちょっとの工夫でリアリティアップ!

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