高速パイロンターンをキメる「ブガッティ100P」のビネットが完成!【達人のプラモ術<ブガッティ100Pエアレーサー>】

■キャノピーとプロペラを取り付けて機体は完成!

大型ですが機体から突出していない、いかにも空気抵抗のなさそうなキャノピーは、丁重にマスキングをしてシルバーで塗装。機体への取り付けの際に曇らないように樹脂系のクリアボンドで接着しています。100Pの特徴でもある二重反転プロペラは、ストレートに組むと機体とスピンナーに段差ができてしまうので、あえて接着固定しています。

▲マスキングしたのち金属感のあるMr.カラー8番シルバーで塗装している

▲キャノピーは透明度が高く歪みもない

▲プロペラは機体側のシャフトで取り付けて回転させられるが、ガタと段差が生じるので接着固定している

▲キャノピーとプロペラを取り付けた機首まわり。コクピット内部が良く見えるので、ブルーの機体にパイロットが良いアクセントになっている

 

■ビネットベースの製作

展示用の木製台座は、コンパクトなビネットということで15cm×15cmと小さめのものを使っています。こうしたベースは大手の模型店やホームセンター等で扱っています。木製ではなくアクリル製の台座などもあるので、自身の好みで選べばOKです。

木製台座は、軽くサンディングして表面を整えたのち、黒で塗装。鉄道模型で使うパウダーで芝生風の地面を再現しています。最後に機体を支える支柱(5ミリの透明プラパイプ)のための穴を開けておきます。

▲塗装したのちグリーンのパウダーを塗布(薄めた木工用ボンドで接着)

 

■パイロンタワーの製作

エアレースではお馴染みのパイロンタワー(レースでの旋回ポイント)をベースの上に製作します。しかしながら100Pが参加するはずだったドイチュ・デ・ラ・ムルト・カップのレースの資料が見つからず、実際どんなパイロンだったのか分からなかったので、今回はキットのボックスアートをイメージソースにしています。

パイロンタワーはエアレースではよく見る赤と白のチェッカーで塗り分けられています。形状は鉄鋼のトラス構造にパネルを貼ったシンプルな角柱です。そこで2ミリ角のプラ棒と0.5ミリのプラ板を使い自作しました。サイズはやや小さめにイメージ優先で製作。プラ板の白はそのまま生かしてマスキングで赤を塗装してチェッカー塗装を再現しました。塗装後に控えめにウエザリングを入れています。

▲カットしたプラ板(1ミリ厚)を並べてマスキング。赤で塗装する部分のマスクをカット

▲白い部分はプラ板を活かして赤を塗装していく。透けるのを防ぐため裏側は黒サフで塗装している

▲塗装後に組み上げたパイロンタワー。脚の部分は2ミリ角のプラ棒で製作

▲そのままではキレイすぎるので、スミ入れ塗料の黒で全体をウォッシングして汚れた感じを再現

▲ベースにパイロンタワーを取り付けて完成

 

【次ページ】ベースに機体を取り付けてビネットの完成!

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