キャリア&格安SIMの20GBプランで得する人、損する人の見分け方

 

そもそも、大容量プランは従来から各キャリアで提供されていました。8月19日時点で、筆者がまとめた情報は下記の通り。

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8月19日時点でのキャリアの通信プラン。料金は定期契約した場合(税込)。NTTドコモのシェアプランについては省略

 

しかし、9月8日にソフトバンクが「ギガモンスター」と称して割安な20・30GBプランを発表。他2社も追随したことで、かなり状況が変わりました。

 

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10月12日時点におけるキャリアの通信プランの料金。濃い黒で塗りつぶした部分は新規契約が終了したプラン

 

各社ともに8GB以上の通信プランが整備されたのが分かります。20GBプランが従来の半額以下まで値下げしたことにより、元の8GBプランより安くなってしまったわけです。

つまり、いま通信プランを選択する場合には「5GBか?20GBか?」と悩むことになります。元々5GBプランを使っていて、毎月制限掛かって困っていたという人にとっては、1080円で15GB増えるなら大歓迎ですね。

しかし、それほどモバイル回線を使っていなかったのに、「1080円で15GB増えるなら……」とノリで契約してしまうと、ただ出費が増えてしまうだけになるかも。

 

■3キャリアの違いは通信制限

 

キャリア間の違いで一応チェックしておきたいのは、「通信制限」の有無です。

NTTドコモとソフトバンクでは、数日間でそこそこ通信量を使っても月の上限さえ越えなければ制限はかかりません。

しかしauでは、3日間で6GBを超えると一時的に速度が制限されます。この制限に引っかかる人はあまりないと思いますが、auユーザーは一応覚えておきましょう。

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auの公式サイトより、スーパーデジラの通信制限についての記載部分

 

ちなみに、テザリングオプションを利用する場合、月1080円が別途必要となります。各社無料キャンペーンを実施中で、au・ソフトバンクは2017年4月まで、NTTドコモは2018年3月まで無料となりますが、以降は有料になるので注意が必要です。

 

■格安SIMの音声通話プランの相場は?

 

一方で、格安SIMにも大容量プランがあります。従来は月12GB以上のプランを提供していたのは、イオンモバイルとDMMモバイルの2社が代表的でした。

近日の動きでいえば、イオンモバイルが月額料金を値下げしています。また11月からはFREETELが新たに大容量プランを拡充することを明らかにしました。今後も動きがあるかもしれません。

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月10GB以上使える代表的な格安SIMの通信プラン。価格表記は10月13日時点

 

格安SIMで10GB以上のプランをピックアップしてみました。

上記は全て音声通話対応のSIMを選択した場合です。また、通話定額オプションを提供しているサービスについては、5分/回まで通話料無料となるオプションを利用した場合も並列してあります。

なお、mineoとBIGLOBEについては、一か月に一定量までの通話分を安く購入できるという例外的な仕組みなので留意してください。またイオンモバイルの通話定額は制限時間が設けられていませんが、IP電話です。

 

■20GBプランを選択する場合は格安SIMの方が2000円前後安い

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