iPhone 11よりも先進的!? 折り畳めるスマホ「Galaxy Fold」を触ってみた!

■6つのカメラを搭載!

背面に搭載されたメインカメラがトリプルレンズカメラ(広角+望遠+超広角)で、本体を開いた状態でも折り畳んだ状態でも撮影できます。セルフィー用のインカメラは、開いて使うとき用にダブルレンズカメラ(標準+広角)を搭載し、さらに折り畳んだ状態で使えるシングルカメラも備えています。つまり計6個のカメラを搭載していて、どんなスタイルで使う場合にも撮影できる仕様です。

▲背面にトリプルレンズカメラを搭載

▲折り畳んだコンパクトな状態でもトリプルレンズカメラで撮影可能

▲大画面をモニターにして撮影することも。AIによる被写体・シーン認識にも対応していた

 

■ほかの折り畳みスマホと比べてみた!

実はGalaxy Fold以外にも、折り畳めるスマホを触ったことがあります。ひとつは、世界初の折り曲げられるディスプレイを搭載したスマホで、日本でも購入できる「FlexPai」。

▲中国のRoyoleというメーカーが開発し、販売する「FlexPai」。Amazon.co.jpで購入できる(21万6000円)が、日本国内の技術適合認証を受けていないので、使用には注意が必要

これは、ディスプレイを谷折りにするGalaxy Foldとは逆に、山折りに曲げられるモデルです。今年1月にラスベガスで開催されたCESと、2月にバロセロナで開催されたMWCというイベントで実機に触れましたが、U字状に曲がるディスプレイに衝撃を受けました。ただし、折りたたみ時はかなりの厚みがあり、常に持ち歩くには、かさばるように思いました。

▲7.8インチのディスプレイを搭載し、折り畳み時は表と裏に異なる画面を表示できる

ファーウェイも「HUAWEI Mate X」という折りたたみスマホを発表済みです。当初は6月頃に中国やヨーロッパで発売される予定でしたが、9月以降に延期されました。IFA2019の基調講演に、ファーウェイの端末部門のトップであるリチャード・ユーCEOが登場しましたが、Mate Xについての言及はなかったので、発売はもうすこし先になりそうです。

▲ファーウェイが年内に発売予定の「HUAWEI Mate X」。開いた時の画面サイズは8インチ

HUAWEI Mate Xも、FlexPaiと同じく山折り型のモデルです。しかし、ボディが薄く、かなり鋭角に折り曲げられるため、折りたたみ時はフツーの大画面スマホのように持ち歩けそう。ライカのトリプルレンズカメラを搭載し、その高性能カメラで自撮りができることもメリット。ただし、ヨーロッパでの予定価格は2299ユーロ(約27万7000円)と高額です。

▲山折りで折り曲がるディスプレイは、初めて折り曲げるときは、やや不安を感じた

▲折り畳んだ状態でも6.6インチの大画面

▲折り畳んでも約11mmの薄さで、デザイン面での完成度も高い

個人的に、折り曲がるというギミックを最も堪能できたのはHUAWEI Mate Xでした。しかし、山折り型のモデルは、常にディスプレイが露わになるので、汚れやキズの付着が気になりそう。使いやすさの面では、持ち歩く際は大画面を内向きに折り畳んで保護できるGalaxy Foldに軍配が上がります。

HUAWEI Mate Xは5Gモデルとして発売される予定ですが、Galaxy Foldは5Gモデルと4Gモデルの両方がリリースされます。Galaxy Foldのほうが日本で発売される可能性が高いと期待していいでしょう。

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(取材・文/村元正剛

むらもとまさかた/ITライター

iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

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