■座面幅と肘のクッションにスノピのこだわりを

まず座面の高さがスノーピーク独自の“快適基準寸法”に合わせてあります。手持ちのロースタイルのテーブルと高さが揃うので、既存のサイトに1脚だけ混ぜても浮きません。

そのうえで座面の幅を広くとり肘にはクッション性を持たせ、太ももへの圧迫感を抑える設計に。フレームを太くしているのも、座ったときのぐらつきを抑えるためです。チェアワンとの435gとひと回りぶんの差はほぼここに使われていると考えてよさそう。そのぶんが座り心地と安定感に繋がっているわけです。発売日は8月13日。
■アルミ天板だからしっかり置ける「ノガテーブル」

シリーズにはテーブルもあります。「ノガテーブル」(3万3000円)は重量2.1kgで、収納サイズは543×245×45mm。厚さ4.5cmの板状になるので、ノガチェアと2つ持っても合わせて3.5kgです。

フレームはチェアと同じくDAC製の軽量アルミで、天板にもアルミを採用しています。このクラスだとファブリックを使った天板も少なくありませんが、こちらは硬いアルミ。カップやランタンを置いても傾きませんし、汚れにも強いので扱いに神経を使わずに済みます。

さらにおもしろいのは拡張天板の使い方。付属の2枚をテーブル側に取り付ければ天板は最大543×496mmまで広がり、外せば最小543×245mm。その日の人数や荷物に合わせて幅を変えられます。しかもこの2枚は脚部に取り付けて棚板としても使えるので、テーブルとシェルフの2WAYもOK。複数のハンギングポイントもあるため、ランタンや小物を吊るす場所にも困りません。こちらは発売日は未定。続報を楽しみに待ちましょう。

シリーズ名の“ノガ”は、自然の中へ気軽に出かけて時間を過ごす日本語の“野掛け”から取ったもの。「誰もが、もっと気軽に野遊びを楽しめるように」というのがこのシリーズの掲げるところで、名前からしてキャンプ場だけを見ていないのがよく分かります。実際、スノーピークが挙げているのはバックパックキャンプにピクニック、お花見といったシーンです。
余談ですが思い返せば、キャンプブームの初期はどこのサイトを見てもヘリノックス、という時期がありました。その後は似た構造の軽量チェアが各社から一斉に登場して、“コンパクトチェア”というカテゴリーが丸ごとひとつ生まれました。
そのヘリノックスとアウトドアの老舗・スノーピークが手を組む。こんな世界線があるなんて。
キャンプではもちろん、休日にふらっと出かけた先でチェアリングを楽しむ人の新たな選択肢になりそうです。
<文/山口健壱>
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