Reebokの新しい“ポンプ” 26年を経ての到達点

The Pumpテクノロジーを搭載した初めてのシューズは、1989年に発売された「ザ・ポンプ」というバスケットボールシューズ。エアチェンバー(空気室)に空気を送り込むことで、個人の足に合わせてシューズをフィットさせるという考え方自体は26年前からあったということになる。

1990年代の中頃にやってきたハイテクスニーカーブームをNIKEの「エア マックス95」とともに牽引した「インスタポンプ フューリー」がリリースされたのは1994年のこと。「インスタポンプ フューリー」の特徴は、「The Pump(ザ・ポンプ)テクノロジー」自体がシューズの外側に出ることで、空気の入っている様子がビジブル化されたこと。これは「ザ・ポンプ」に比べると大きな進化だ。

「ジーポンプ フュージョン」は、アッパーを覆うフュージョンスリーブと名付けられた伸縮素材と、The Pumpテクノロジー、そしてソールユニットの3つのキーパーツで構成されている。通常のランニングシューズと比較するとかなりシンプルな構造なのだが、これはThe Pumpテクノロジーとその中に送り込まれる空気がシューズを形成していることも意味する。

「ジーポンプ フューリー」で実現した、まるで足の一部になるようなカスタムフィットは、The Pumpテクノロジーが生まれた時から目指されていたことの、ひとつの完成形なのではないかと思うのだ。

Reebok
ジーポンプ フュージョン
1万3932円

(文/神津文人)

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