“和の心”を学ぶ!表参道にできた「道場」がビジネスマン向けな理由

「道場、“道を学ぶ場”として、武道を通じて日本人が培ってきた精神、礼節の心を継承していく場です。また同時に、日本が誇る伝統文化、職人さんたちの技術を取り入れようということで、床や神棚は宮大工さんに作ってもらっていますし、奥のリラクゼーションスペースには東北・石巻で何百年も続く畳職人さんに特注した、“ヘリのない畳”を敷いています。

また、ここでご用意しているのはキックボクシング、ブラジリアン柔術、ボディメイクといった種目です。日本の古典的な武道だけではなく、我々にしかできない、古い日本の武道精神と新しい科学が融合した“ハイブリッド道場”として機能するように考えています」(三﨑氏)

この環境でトレーニングする対象として三﨑やスタッフが考えているのは、各種目の選手や志望者ではないのだという。では誰が……!?

「一番に考えているのは、ビジネスマン、ビジネスエリートの方々です。リーダーや経営者といった、中心となる方々ですね。彼らは自分自身を高めたいという意識が高く、フィジカルはスポーツジム、心はお寺で座禅を組んだりして鍛えています。そしてそれ以外にも習い事をしています。ここでは忙しい彼らのために、一個所で全てができる環境をご用意しています。

まず、HALEO FLOWという独自のメソッドで、社会の喧騒やストレスから心をリセットしてトレーニングに入っていただきます。1時間なり90分の中でしっかり集中して学んで、またそれぞれの戦場に帰っていただく。そのための環境です」(三﨑氏)

三﨑の言葉にあったように、ここではキックボクシングとブラジリアン柔術、ボディメイクの3種目がメインとなっている。各種目ごとのコースもあるが、全ての種目が受けられる「ビズリート(ビジネス・アスリート)コース」も用意されている。特徴的なのは、それぞれに国内最高クラスの指導者を用意していることだ。これはHALEOがこれまで長年、それぞれの分野のトップアスリートたちをサポートしてきたことの一つの成果でもある。

まずキックボクシングでは、全日本キックボクシング・ウェルター級など数々のタイトルを獲得した山内佑太郎、元J-NETWORKライトヘビー級王者の木村秀和、元Krush・ー67kg王者の牧平圭太、空手・キックで数々の実績を残す加藤清尚、Krushの55kgリーグ戦で優勝した登坂匠ら錚々たる顔触れが揃う。彼らを代表して、山内佑太郎に話を聞いた。

「キックボクシングで繰り出すパンチもキックも、一般の方からすれば “非現実” ですよね。そうした動きによっていつもとは違った自分と向き合えますし、心拍数を上げて少しキツい思いをすることで、人間力をアップするお手伝いができればと思っています。

僕たちはリングで闘っていますが、ビジネスマンの方々も日々のお仕事で戦っていますよね。その中で何かにぶつかった時に乗り越えていけるメンタル、倒れたいと思った時にもうひと踏ん張りできる精神力といったものを養っていただければ。

そして、強いカラダを手に入れれば、余裕が出来て人にも優しくなれると思うんです。僕自身もキックボクシングに育ててもらいましたし、そういった部分でお手伝いできればと思いますね」(山内氏)

【次ページ】格闘技界でうわさの猛者が東京に!

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