吉田由美の眼☆アイドルもハマった!?未来のクルマ好きを育てる「U-18運転予備校」開催

■「早く免許を取って運転したい」とみんな笑顔!

U-18運転予備校は、18歳以下のクルマの免許を持たない子どもたちに向けて、運転体験を通じ、クルマの楽しさと交通安全について知ってもらおうというプログラム。私も所属するAJAJ(日本自動車ジャーナリスト)が主催する交通安全の啓蒙企画で、昨2017年の「東京モータースポーツジャパン」で初開催したところ大好評。今年は東京モーターフェス2018にて開かれることになりました。

受講対象者は、18歳以下で身長150cm以上の子どもたち。対象者の身長が150cm以上に制限されているのは、クルマのシートは大人の体格に合わせて設計されているため、それくらいの身長が運転にふさわしい体格であるため。そしてもうひとつ重要なのが、保護者同伴であるという点。これは、親子で安全運転に対する認識を深めてもらいたいという思いが込められています。

プログラムはまず、1時間の講習から始まります。ドアの開閉の仕方からアクセルペダル、ブレーキペダル、エンジンスタートスイッチといった操作系の説明、そして、正しいドライビングポジションをとるための5つのポイントをレクチャーします。運転姿勢の解説は、ドライビングスクール系イベントでは基本中の基本。それを踏まえて、正しいハンドルの持ち方&回し方を説明します。

講習が終えた参加者たちは、早速クルマへ。助手席にはインストラクターとして、AJAJの会員が同乗します。

インストラクターは各種操作や走らせ方を説明するだけでなく、いざという時に、クルマを止めるという重要な役目も担います。そのため試乗車は、運転席と助手席の間にレバー式のサイドブレーキが付いているトヨタ「86」、スバル「BRZ」、マツダ「ロードスター」、日産「フェアレディZ」の4台。それぞれ各メーカーを代表するスポーツカーですが、そのセレクトには、子どもたちが初めてドライブしたクルマがスポーツカーであれば、いい思い出として記憶に残るだろうし、それをきっかけにクルマを好きに育ってもらいたいという、私たちの思いも込められています。

クルマに乗り込むと、今度は止まったままでハンドル操作を行います。そこからクルマをゆっくりと動かす、通称“アリさんブレーキ”の練習へ。AT車のセレクトレバーをDレンジに入れてブレーキペダルから足を離すと、アクセルを踏まなくてもゆっくりクルマが動き出しますが、この“クリープ現象”の状態から、ブレーキでスピードをコントロールする練習を行います。これは、クルマの運転に慣れた人でも、やってみると案外難しいプログラム。スピードこそゆっくりですが、初めてクルマをドライブする子どもたちの目は真剣そのもの。そして上達の早さに驚かされます。彼らは変な知識がないため、素直に教えてもらったまま操作を行うせいか、飲み込みが早いんです。

そしてクルマを降りてきたら、みんなニコニコの笑顔。プログラムの合間に数名の参加者たちに話を聞くと、リピーターの子や、クルマ好きのお兄ちゃんが弟を誘い、兄弟で参加している子たちもいました。

女の子の参加者も数名いたのですが、その中に、現役アイドルユニット「アイドルING!!!」のメンバーである田辺真南葉さんの姿も。

真南葉さんはこれまで「クルマは乗せてもらうもの」と思っていたそうですが「私でも動かせたのにはビックリしました。でも、もう少しスピードを出して走りたかったです」と、運転するのが好きになった様子。

また別の女の子は「運転がもう楽しくて、早く免許を取って運転したいと思いました。次の誕生日を迎えたら免許を取れるようになるので、すぐに教習所へ通います!」と笑顔。参加者たちは皆それぞれに、ドライブを楽しんだ様子でした。

今後もU-18運転予備校は、各地のイベントで開催されると思います。このイベントを通じ、より多くの子どもたちにクルマの運転を体験してもらい、安全運転に対する正しい認識とクルマへの興味を持ってもらうきっかけになれば、私たちとしてもうれしいです。

(文&写真/吉田由美)


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