立ててわかった!スノーピークの「エントリーパックTT」がハイコスパな理由

■初心者の壁となるテント&タープが簡単に設営できる

まず「エントリーパックTT」(4万9800円/税別)とは、スノーピークのテント「ヴォールト」とヘキサ型タープが一体になったアイテム。そこそこのお値段なのに、何がコスパ高いのかと言えば、セットの価格です。

本来、ヴォールトは2万9800円(税別)で、類似サイズのヘキサタープLは3万3800円(税別)。合計で6万3600円となり、約1万円以上も高くなる計算になります。なるほど、これはお買い得。とはいえ、本当に初心者にここまで本格的なテントが立てられるのか、実際に試したわけです。

まずは広げると、その大きさにビックリ。

▲とりあえず説明書通りにテントとタープを広げて、設営場所を確保します。想像以上に大きい!

▲場所が決まったら、とりあえずテントから立ててみることに。3本のフレームを組み立てて、テントに通していく

<ここがすごい!「エントリーパックTT」の注目ポイント①>

まず立てていて感じたのが、その親切設計。フレームを通すとき、テント側にも同じカラーのスリーブがついているので、どれが対応しているのか直感的にわかります。長さが違うので、間違えるとあとが厄介。ゴールドはゴールド、レッドはレッドというふうに対応した場所へ挿し込みましょう。

■テントは吊り下げ式のインナーテントを張る

続いてフレームを起こせば、テントが自然と立ち上がります。基本的にはふたり以上で作業しないと難しいです。向かい側と同時に持ち上げ、フレームの先を金具に通します。ここが結構、力作業になるところ。うまくしならせながら最後にグイッと挿すのがコツです。

▲テントから出ている金具に、フレームを挿し込む

▲3本すべて立ち上げ、ペグダウンすればテント部分は半分完成。半分?

▲実は「ヴォールト」はシェルターでもあり、吊り下げ式のインナーテントを後付けすることができます。もちろん、このままでも使用は可能

▲せっせとフックにインナーテントを引っ掛けていく

▲取り付け完了! 向こう側も空けられるようになっており、大人4人でも寝られるスペースが確保できました

▲前室が大きく、リビングスペースをゆったりとれるのが特徴。もうこれだけでも十分キャンプは楽しめます

<ここがすごい!「エントリーパックTT」の注目ポイント②>

吊り下げ式のインナーテントは、フックに引っ掛けていくだけという簡単さ。しかも、接続しなければシェルターとして使えるなど、汎用性の高さがうれしいところです。

■テントと離れないようにタープがセットできる

テントを立てるのは大人ふたりで約20分前後といったところでしょうか。慣れてくれば、もっと早くできるのは間違いありません。そして続けてタープの設営に。初級者を卒業するためにも、このタープ張りはうまくやりたりところ。なぜかといえば、突然の雨でもタープがあれば安心だからです。

まずは片方の人間がポールを持ち上げ、あらかじめペグダウンする位置を決めておきます。そしてテント後方にいる人間も2本めのポールを上げれば、タープがピンとなります。あとはテントとの位置調整をしながら、うまく形を整えていきましょう。

そして「エントリーパックTT」の素晴らしい部分は、このテント連結部分にありました。

<ここがすごい!「エントリーパックTT」の注目ポイント③>

最初からヴォールトとタープを接続するための「コネクションテープ」を装備しているので、オーバーラップさせることでコンパクトな設営が可能になっています。これが初心者にはとても助かる機能。どちらもサイズが大きいので、バラバラになるとキャンプサイトなどで区画に入り切らなくなり、困ることもあります。

 

*  *  *

さあ、これで「エントリーパックTT」は完成です。テント&タープをキレイに立てるというのは、初心者にとってひとつのハードルですが、にわかキャンパーでもこれくらい美しいフォルムで張ることができました。ちょっとカブトムシっぽいタープの先の角度、サイトでドヤれますね(笑)。

収納してしまえば、これくらいコンパクトになる今回の「エントリーパックTT」。オートキャンプなら車にボスっと積み込むだけで、大人2人、子ども2人家族が十分に寝泊まりできる広さと汎用性を持っています。開いたタープの下で食事をするもよし、シェルターだけで快適な日除にするもよし、アイデア次第でさまざまな使い方ができるハイコスパなキャンプギア。

これから春シーズンのアウトドアへデビューする予定の方は、選択肢のひとつに入れるべきアイテムだと感じました。

>> スノーピーク「エントリーパックTT」

 


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(取材・文/&GP編集部 三宅隆 写真/田中一矢)

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