まず持ちたくなる。「LUMIX L10」は“趣味カメラ”としてかなり正しい

■EVFやサムレストまで含めて、撮影体験をきちんと考えた作り

個人的に好印象だったのは、EVFがきちんと備わっていることです。正直なところ、見やすさだけでいえば手放しで褒められるほどではありません。それでも、ファインダーを覗いて撮るという行為そのものが、写真撮影への没入感を高めてくれます。背面液晶だけで気軽に撮るのとはまた違う感覚が、趣味のカメラとしての楽しさにつながります。

コンパクトなボディながら、背面にはしっかりとしたサムレストも用意されていて、見た目以上にグリップ感が良いのも印象的でした。最初は少し薄くて持ちづらいかもしれないと思っていたのですが、実際に使ってみると思った以上に安定感があります。こうした細かな部分の積み重ねが、L10の使いやすさに繋がっているように感じました。

 

■細かい好みは分かれても“持ち出したくなるカメラ”だった

LUMIX L10、細かく見れば好みが分かれそうな部分もあります。レンズが伸びる見た目や、見た目のしっかり感に対して意外なほど軽い感触など、人によっては少しマイナスに思う部分もあると思います。けれど、その軽さは日常で持ち歩くカメラとしては大きな武器でもあり、実際に持ち出してスナップ撮影をしてみると、その軽快さに撮影がより楽しくなりました。

▲LUMIX L10、48mm(35mm換算)、シャッタースピード1/500秒、F2.8、ISO125

▲LUMIX L10、75mm(35mm換算)、シャッタースピード1/800秒、F6.3、ISO640

ふとした表情を軽やかに収めたり、いつも歩いている街並みが少しフォトジェニックな風景に見えたりと、LUMIX L10を手にすると、常に持ち歩いて日々を軽快に切り取りたくなります。

上質感があり、触っていて楽しく、それでいて重すぎない。LUMIX L10は、スペックだけで判断するというより、持っていたくなるというのが魅力のカメラだと思いました。趣味のカメラとして見たとき、日々の相棒にぴったりなカメラです。

次回は、実際に街へ持ち出して撮ってみた印象をもとに、L10が日常のスナップカメラとしてどこまで心地よく使えるのかを見ていきたいと思います。

>> パナソニック「LUMIX DC-L10」

>> 趣味カメラの世界

<取材・文・写真/田中利幸 モデル/田淵瑚都(@tako_ism)>

 

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