「西部警察」から「ダッシュ1号」まで。 ‘80年代の名車ホビー列伝【第57回静岡ホビーショーレポート】

■トミーテックのミニカーブースは刑事ドラマ一色!

『西部警察』や『あぶない刑事』に登場するクルマのダイキャストカーを数多く展示していたのがトミーテックです。いずれの番組も放映されたのは1980年代ですが、BSやCSなどによる再放送の影響により、中年層だけでなく、若い世代からの人気を獲得。例えば『西部警察』は30代、『あぶない刑事』は20代にも支持されています。そんな幅広い層に満足してもらう精密模型を作るため、トミーテックの「ignition model」ブランドでは、3Dスキャナーを使用した実車取材を敢行。造形監修に多くの時間を費やしながら、ボディのシャープエッジを追求し、薄い塗膜や最終フィニッシュにもこだわっているのです。

 

トミーテック
「ignition model 西部警察1/43 マシンRS」 (価格・販売未定)※参考出展

「マシンRS」とは、逃走経路を予想できるなど最新鋭の機材を搭載している “動く司令室” のこと。トミーテックの参考出展品では、ハイテク装備を包み隠す真紅のボディを忠実に再現されていました。発売が待ち遠しいです。

 

トミーテック
「ignition model 西部警察1/18 マシンX」(価格・発売未定)

同じく『西部警察』から「マシンX」のダイキャストカーが登場。ニッサンのスカイライン2000GTターボをベースにした車両で、逃走犯を震え上がらせる黒光りするボディはマシンXならでは。

トミーテック
「西部警察1/43 スーパーZ」(2万7000円)
「西部警察1/43 ガゼール」(2万7000円)

トミーテックでは、全長10㎝ほどのコンパクトなサイズでも『西部警察』シリーズを展開。ともに同社オリジナルのレジンモデルで、1/43スケールでありながら座席やハンドルのディテールは実に緻密! 左は9月発売予定の「スーパーZ」、右は7月発売予定の「ガゼール」。

トミーテック
「ignition model あぶない刑事 1/18 レパード」(4万6440円)

こちらは「ignition model」の『あぶない刑事』版。ともに1/18スケールの「レパート」で、ヘッドライト内部やホイールなどの造形が精巧に作り込まれていました。左は【紺】で右は【金】。いずれも9月発売予定。

 

■アオシマの出展ブースの一角では“グラチャン祭”で賑わう

乗用車からレーシングカーまで幅広いクルマの模型を扱うアオシマ。同社が手掛ける完成品模型の新作で、思わず “二度見” してしまったのが「1/64 ダイキャストミニカー グラチャンコレクション」です。ここで言う“グラチャン”とは1970年から1980年まで開催された「富士グランチャンピオンレース」のこと。同レースの際に集まってきた改造車と思しきクルマの数々が、手のひらサイズで精巧に再現されていました。こちらはブラインドトイなので、中身は買ってからのお楽しみ。すでに5弾まで展開中で、会場内には6弾、7弾、8弾の新製品が飾られていました。いずれも9月発売予定で各734円。それぞれ2色のカラーが用意されています。

 

アオシマ
「1/64 ダイキャストミニカー グラチャンコレクション 6弾」(各734円)

6弾として登場する、ボディの“ラメ感”がまばゆい「231ローレル(1979年式のC231)」(右)と、ボンネットが前方に大きくせり出す「430セドリック(1981年式の430)」(左)。

アオシマ
「1/64 ダイキャストミニカー グラチャンコレクション7弾」(各734円)

7弾では、角ばったボディの「コスモAP(1975年式のCD23C)」(右)と、2灯ヘッドライトが特徴的な「330セドリック(1977年式の330)」(左)がラインナップ。

 

アオシマ
「1/64 ダイキャストミニカー グラチャンコレクション8弾」(各734円)

8弾は「30レパード(1980年式のF30)」(右)と「ケンメリ4Dr(1973年式のC110)」(左)。いずれもリヤスポイラーが大きく後方に張り出していてスポーティな印象。

【次ページ】アオシマのプラモデルは今年も名車三昧!

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