F1と並ぶFIA(国際自動車連盟)が主催する世界選手権である世界ラリー選手権(WRC)の1戦に組み込まれているのがラリージャパン。2022年からは愛知県と岐阜県にまたがる地域で開催されています。一般公道を使って開催されるため、日常的な風景の中をラリーマシンが駆け抜けるところを間近に見られるのが魅力です。
2025年までは11月開催でしたが今年からは5月に変更。今年の開催は5月28日~31日と、間近に迫ってきました。観戦チケットにはさまざまな宿泊プランがセットになっているものが用意されていて、その中に車中泊を利用したプランがあります。昨年11月、この車中泊プランを使って観戦してきた様子をお届けします。
■車中泊しながら現地を目指す
ラリージャパンは2004〜2008年までは北海道で開催されていて、2020年から中部地方での開催が決定していましたが、コロナ禍の影響で見送られ2022年から愛知県と岐阜県で行われています。
ラリーという競技はタイムを競うスペシャルステージ(SS)と、そのSSをつなぐ移動区間であるリエゾンで構成されています。ラリージャパンでは山の中の林道や豊田スタジアムなどにSSが設けられ、観戦チケットを購入することが可能。今回はSSの観戦もしますが、リエゾンで一般公道を走るラリーマシンを見ることも目的の1つです。

観戦チケットを購入したSSは土曜日の開催でしたが、金曜日にリエゾンを見るため木曜日の仕事が終わったタイミングで東京を出発。途中で仮眠を取りながら現地を目指しました。

今回乗って行ったのはピーズクラフトが手掛ける「セレナ P-SV」という車中泊向けのモデル。2列目、3列目のシートを畳んでフラットな就寝スペースを作り出せるほか、ポップアップルーフを開くことで、そのスペースでも大人2人が寝られるので、合計4人の就寝が可能です。きちんとした就寝スペースのあるクルマだと、仮眠でもしっかり体力が回復するのでロングドライブの疲労を抑えて移動できました。

特にありがたみを感じたのがポップアップルーフ。これがあることで、「セレナ」ベースの車体でも大人4人が寝られるようになります。普通、ミニバンベースの車中泊カーだと就寝できるのは大人2人が限界ですが、それが一気に倍増。子どもが小さければ5人で寝ることもできそうなので、家族での車中泊旅が一気に現実味を帯びてきます。しかも運転中は畳んでおくので、普通のミニバンと同じように運転できるのもメリットです。

■公道を走るラリーマシンを間近で見られる
金曜日は朝からリエゾン区間を観戦しました。リエゾンのルートは公開されていませんが、沿道の自治体ではラリーのパブリックビューイングを開催していて、その会場はリエゾンのルート沿いに設定されていることが多いのです。今回は豊田市旭地区のパブリックビューイング会場にお邪魔させてもらいました。

会場内ではSSの映像をプロドライバーの解説付きで見られるなど、ラリー好きにはたまらない内容。そしてリエゾン中のラリーカーが近くを通る時間になると、みんなで沿道に出てドライバーに声援を送ります。

公道なので制限速度を守っての移動になりますが、ラリーカーを間近に見ることができました。

公道なので当然ですが信号が赤なら停止します。その際にはドライバーが手を振ってくれたりして、集まったファンは大盛り上がりでした。サーキットを走るレースでは味わえないラリーならではのシーンです。

その後は周辺の観光を楽しんだり、夕食の食材を買い込んだりして車中泊スペースへ移動。1台ごとにスペースが区切られていて、クルマを駐められるだけでなくテントを張れるくらいの広さでした。そのためタープを設置して、夕食などはそこで食べることができました。近くにはトイレもあり、車中泊するにはかなりの好条件です。

ここで活躍したのが「セレナ P-SV」にオプションで装着されていたFFヒーター。これは灯油を入れておくとエンジン停止中でも使えるヒーターですが、寒い時期だったこともありONにしておいたところ、寒さを感じずに朝まで眠ることができました。後部座席で寝ていた友人は暑くて寝袋から出ていたくらいですから、ヒーターとしての能力は十分です。
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