空気を「見える化」する扇風機に、洗剤を直に温める縦型洗濯機!最新家電レポ3選

■ダイソンの空気清浄ファンは「見える化」などが大きく進化

安蔵:ダイソンの新しい空気清浄ファン「Dyson Pure Cool」が登場しました。従来機と同様にWi-Fiを内蔵し、スマホアプリと連携する機能を搭載していますが、新たに液晶ディスプレイを搭載したことで「空気環境の見える化」が大きく進化しましたね。

▲ダイソンが2018年4月に発売した空気清浄ファン「Dyson Pure Cool」。実勢価格は左のテーブルファンが5万4660円、右のタワーファンが6万6500円

奈津子:新モデルではリアルタイムで有害物質を検知するための3つのセンサーを搭載したのが大きな特徴で、研究室で約7万5000時間もの時間をかけて独自の検知アルゴリズムを作ったそうです。ホコリセンサーはホコリの量や大きさを計測し、ニオイセンサーはベンゼンやホルムアルデヒド、二酸化窒素を検知するようになりました。それに加えて温度や湿度を検知するセンサーも搭載しています。

▲センサーの感度を体験しているところ

▲スプレーを近くで吹きかけると、すぐにグラフが変化した

安蔵:実際にリビングルームに置いて使っていますが、食事中のニオイなどにも敏感に反応して動作するので、進化したなと実感します。

奈津子:内蔵するHEPAフィルターは従来よりも約60%多くなっており、ニオイを吸着する活性炭も従来の約3倍に増やしたそうです。ニオイや有害物質をより捕らえられるようになりました。さらにファンの力で1秒あたり290リットルもの空気を循環させるそうです。

安蔵:夏は扇風機として、それ以外の季節はサーキュレーターとして使えるというのが売りですが、以前は「風が直接当たって寒い」という難点がありました。そこで新モデルでは、後ろや斜め上に風を送る「ディフューズドモード」を搭載し、人に当たらないような風の送り方もできるようになりました。首振りも従来は70°だけだったのですが、45°、90°、180°、350°と、角度を選べるようになったのもうれしいポイントですね。

▲側面にスリットが入っており、ここから後ろ斜め上に風が吹くようになっている

▲ディフューズドモードにすると後ろ斜め上に風が吹く

奈津子:国内の空気清浄機の普及率はまだ40%くらいだそうですが、実は空気清浄機の重要性は以前に比べて高まっているんですよね。というのも、住宅を省エネ化するために気密性が高められていて、それに伴って室内の空気環境が悪くなってきているからなんです。気密性を高めることでエアコンなどの効率が高まるんですけど、適切な喚起しないと空気が汚れっぱなしになってしまうんです。

安蔵:確かにそうですね。でも空気清浄機ってその効果が見えにくいですから、購入に二の足を踏む人の気持ちもよく分かります。そういう意味では、新モデルのディスプレイ搭載はかなり大きな進化だと思います。

▲本体前面にディスプレイを搭載。リモコンで表示する情報を切り替えられる

奈津子:そうですね。ディスプレイで空気の清浄度合いやPM2.5の濃度などをグラフで確認できるというのは、ユーザーに大きな満足感を与えると思います。安くない買い物ですから、「コレだよ、コレ。コレに大金をかけたんだ!」と明確な満足度に繋がりそうです。スマホでいちいち確認するのよりもかなり手軽でいいと思います。これからいろんなメーカーが真似するのではないでしょうか。スマホアプリも再デザインされて使いやすくなりましたし、本体のソフトウエアはスマホアプリ経由でアップデートが可能で、購入後も常に最新状態になるそうです。

▲専用アプリ「Dyson Link」も情報が見やすく進化した

 

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