空気を「見える化」する扇風機に、洗剤を直に温める縦型洗濯機!最新家電レポ3選

■パナソニックから「温水泡洗浄W」を搭載する縦型洗濯機が登場

安蔵:パナソニックからは、「温水泡洗浄W」を搭載する縦型洗濯機が登場しました。温水泡洗浄Wはドラム式洗濯乾燥機に搭載していましたが、縦型洗濯機に搭載するのは初めてです。

▲パナソニックが2018年6月上旬に発売する縦型洗濯機「NA-FA120V1」(実勢価格19万8000円)

奈津子:専用のヒーターで直接洗剤液を温めて洗剤の酵素を活性化させることで洗剤としての威力を高めるだけでなく、泡にすることで浸透力も高めています。これによって黄ばみやニオイの原因菌まで洗い流すそうです。

▲温水専用ヒーターを搭載することで、しっかりと洗剤液を温められる

安蔵:ただし、通常の洗濯コースと比べると、電気代は若干上がってしまうんですよね。

奈津子:「約15℃おまかせ/わたし流コース」だと1回あたりの電気代は約36円で12kgまで対応するのですが、黄ばみを予防する「約40℃おまかせコース」だと6kgまでで約50円、黄ばみを落とす「約40℃つけおきコース」だと2kgまでで約38円、ニオイも落とす「約40℃においスッキリコース」だと2kgまでで約66円です。日常的に使うというよりは“ここぞ!”というタイミングで使うのがよさそうだし、この機能があるといざというときに便利ですね。

安蔵:デザイン面も一新しましたね。パナソニックは2014年から操作部をフタの後方に配置した「すっきりフロント」を採用したことから、最近トレンドになっている「1枚板ガラストップ」のスタイリッシュなデザインの流れに乗れていないのですが、今回のはかなりおしゃれになりました。

奈津子:発表会で行われたセミナーでパナソニック デザインセンターの村上浩司さんが「海外ではシルバーの洗濯機が珍しくなかったため、日本でもやれば受け入れられるのではないかと考えていた」という話がとても興味深かったですね。デザインの大きなテーマは「ケからハレの空間へ」とのことです。“洗濯機”というと「汚れを落とす」ことからややネガティブなイメージになりがちなので、家事を明るくしようと思ったと村上さんは話していました。

安蔵:洗濯機のデザインとしてはパナソニックのドラム式洗濯機「Cuble」がかなりおしゃれで、洗濯機のイメージを一新したほどだったのですが、縦型の方は少し他社に後れを取っている印象でした。ここに来てようやく追い付いてきたという感じですね。

奈津子:製品の奥側にあえて縁を作らないことで、水平線がいつまでも続くように見せる「インフィニティプール」のデザインを取り入れたとのことです。

▲「インフィニティプール」をイメージしたデザインを採用している

安蔵:縁のないプールと言えばシンガポールの「マリーナベイ・サンズ」などが有名ですよね。

奈津子:個人的に死ぬまでに一度は行ってみたい場所なんですが、それを洗濯機のデザインに取り入れるなんて斬新ですね。確かにフラットな感じがとてもきれいに感じます。個人的にはクリアウィンドウ部分を含めて、全体的にもう少しぎらっとさせたミラーっぽさがあってもいいかなと思いましたが、それだと存在感が強くなりすぎるかもしれませんね。パナソニックの調べによると、消費者がデザインを重視する度合いは年々上がっているそうで、2014年と比較すると約12%もアップしたとのことなので、今後さらに洗濯機のオシャレ化が加速しそうですね。

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