富士登山装備の選び方<山小屋安眠グッズ編>【特集「富士山とフェスと旅の便利道具」】

【山小屋安眠グッズ選びのポイント】

(1)アイマスクと耳栓は必須
(2)ふとんの上にインナーシーツを
(3)ゆとりがあればマット類も持参

「山小屋で寝る場所は、男女相部屋が基本です。大半が、二段式の板敷きスペースに雑魚寝するスタイルで、指定された場所で寝ることになります。夏休みの週末などピーク時は、一畳ほどに2~3名で眠るなんてこともあるので、耳栓やアイマスクがあると安眠できると思います。また、ふとんを貸し出してくれるのですが、天気が悪い日が続くと干すことができず、湿っぽいことも。気になる方はシュラフ用のインナーシーツを持参するといいでしょう。

いずれにしても、深夜からの登山に備え、山小屋では体をゆっくり休めることが大切。また、ザックにゆとりがあるなら、空気注入式のピローなど、お気に入りグッズを持参するといいでしょう」(銀座好日山荘 ストアマネージャー石坂修さん)

<ピロー>

▼手のひらサイズで携行性も良好

サーマレスト
「エアヘッドライトピロー」(3780円)

睡眠中の高山病予防には、頭を高くして呼吸をしやすくするのが有効とされている。これは空気注入式のピローなので、好みの硬さに調節可能。収納時は手のひらサイズのコンパクトさ。起毛ポリエステルなので肌触りにも優れる。

 

▼ダウンの入った暖かいピロー

シートゥサミット
「エアロダウンピロー」(6480円)

上質なダウンクッションを内蔵した、快適で暖かい空気注入式のピロー。気室に水平配置されたバッフルが立体的な表面を形作り、頭部を包み込むようにサポートしてくれる。吸気、排気、微調整はミニバルブで簡単に行える。

 

▼ありそうでなかったフード付き!

グランドトランク
「フード付きトラベルピロー」(6210円)

人間工学に基づいた形状記憶フォームにより、首を最適な状態でサポートしてくれるトラベルピロー。マイクロフリースによる柔らかな肌触りのフードが付属しているので、シーンを選ばず快適に眠れる。収納袋が付属する。全4色

▲フードの両脇に付いたドローコードを引っ張れば、視界を完全にシャットアウトできるので、アイマスク要らずだ

 

<ライナー>

▼ふとんのジメッとした感触を抑える

シートゥサミット
「クールマックスアダプター マミーウィズフード」(4968円)

肌寒い時には暖かさをプラスし、蒸し暑い時にはクイックドライ機能によって爽やかな睡眠を提供してくれるスリーピングライナー。ソフトで肌触りがよく、ストレッチ素材なので寝返りも快適。2サイズを展開する。

 

<耳せん>

▼トップクラスの遮音性能

TTCコンサイス
「サイレンシア レギュラー 2ペア」(594円)

山小屋でいびきや歯ぎしりに悩まされないためにも不可欠な耳栓。「サイレンシア」は数ある耳栓の中でトップクラスの遮音値32dBを誇り、不快なノイズを効果的にカットしてくれる。ポリウレタン製。

 

<アイマスク>

▼マイクロファイバーで肌触りがソフト

シートゥサミット
「アイシェード」(1512円)

ライニングにソフトな肌触りのマイクロファイバーを使用したアイマスク。ノーズバッフルと調節可能なストラップにより、優れたフィット感を得られる。カラーは全3色。耳栓も付属。

 

▼目元を優しく包み込む

ベネクス
「アイマスク」(3132円)

ストレッチ性のある素材を使用し、顔にフィットするパターンカッティングを採用したアイマスク。中綿が入ったクッション性のある生地なので、装着時も目元を優しく包み込んでくれる。全2サイズを展開。

 

<ブランケット>

▼使い方はアイデア次第

ベネクス
「リカバリークロス」(8640円)

運動後のコンディションを整えるために開発された商品だが、ブランケットやポンチ ョとしても代用できる。山小屋では、ふとんの襟口を覆うカバーとしても使える。折り畳めばコンパクトに収納可能だ。

 

■さらなる寝心地を追求したいなら“エアパッド”を持参する手も

「山小屋のふとんだと体が痛くなるかも…」と不安な人は、エアパッドを持参するのが賢明。400g以下の軽量モデルを選べば、携行の負担は少なく、ザックに外付けして持ち歩けるので、容量オーバーの不安もない。

ニーモ
「テンサー レギュラー マミー」(1万8900円)

軽量な “20DPUポリエステル” を使用し、同社のパッドの中で最も軽く、コンパクトな収納を実現したモデル。独自のバッフル構造により、一般的なエアパッドで感じるフワフワ感覚を排除。最上級の寝心地を提供する。

▲空気の注入/排気を簡単に行える新型バルブを搭載。付属のポンプサックを使えば、素早く簡単に膨らませることができる

 

>> 特集「富士山とフェスと旅の便利道具」

本記事の内容はGoodsPress7月号50-51ページに掲載されています

 


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(文/まついただゆき)

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