前方と同時に“あおり運転”録画に備えられるドラレコ3選【ドラレコ完全攻略②】

 

■夜間の明るさに関しては3モデルとも同等で文句なし!

今回、紹介する3モデルはいずれもフロントカメラとサブカメラが捉えた車両前後の映像を同時に記録するタイプだ。中でも昼間の映像で最も鮮明に見えたのはPAPAGO!。前後ともにフルHD画質ということもあり、隅々までクッキリ見える。これはSONY Exmorイメージセンサーの力だけでなく、高画質レンズを組み合わせている効果だろう。ワンランク上の3M画質に近く、文句なしのクオリティを備えている。

ユピテルは、フロントはフルHD画質で、リヤはHD画質となる。コントラストが高く見栄えのいい映像でシャープさも十分に感じさせる。スマートレコは、前後ともHDで、拡大をするとやや粗い映像になるが実用十分。

夜間のフロント映像が明るく鮮明に感じられたのは、やはりPAPAGO!。イメージセンサーの効果が十分に現れているようだ。とはいえユピテルも大差はなく、実用上の違いはそれほど大きくない。夜間のリヤ映像はプライバシーガラス越しということもあり、どの機種も見えにくくなるかと思ったのだが、それほど大きな影響はなかった。

明るさについては3モデルでほとんど差が感じられなかったが、シャープさについてはやはりフルHD画質が有利。PAPAGO!がワンランク上だ。後方車両のナンバープレートの文字をハッキリと読み取れるほどで、万が一、追突の当て逃げに遭ったとしてもしっかり証拠を残せそうだ。HD画質となるユピテルとスマートレコの間に差はほぼ感じられなかった。

なお、PC向け専用ビューアーソフトでは車両前後の映像を同時に表示が可能。PAPAGO!とスマートレコは大画面と小画面の組み合わせ、ユピテルは同サイズの画面が並ぶ。

▼スマートレコ「WHSR-532」

【昼間】HD画質ながらナンバープレートもクッキリ!

明るいうえにコントラストが高く、キレイな映像。HD画質モデルとしてはトップクラスの映りのよさ。後ろのクルマのナンバープレートもクッキリ読み取れるほど鮮明。ビューアーソフトは前後画面をワンタッチ切り替え。

 

【夜間】ヘッドライトの光が当たらないところもしっかり明るい

フロントは、ヘッドライトが当たっている部分も当たっていない部分も明るさが確保できていて優秀。左側が赤っぽく見えるのは街頭の影響。リヤも周囲の状況をしっかりと確認でき、実用上は問題ないレベル。

 

▼ユピテル「DRY-TW7500d」

【昼間】前後ともHD画質だがキレイに映る

フロントはフルHD、リヤはHDとなるがどちらも映りはキレイ。特にフロントは色合いが鮮やかで、隅々までシャープに見える。旅先の記録を残すなど、ビデオカメラ代わりにも活躍してくれるだろう。

【夜間】昼間と同様にシャープな映像を記録

スペック的には夜間に強い機能は特別備えていないが、それでも満足できるレベルだ。フロントのシャープさは昼間と変わらない印象。夜間は実用上十分なレベルを確保していると言えるだろう。

 

▼PAPAGO!「GoSafe S70GS1」

【昼間】リヤカメラが超広角の180度で安心!

前後ともにヌケのよいシャープな印象。明るさもコントラストも優れている。前後で画質に差は見られない。リヤカメラは対角180度の超広角レンズを採用しており、隣車線のクルマや歩道も広く映し出している。

 

【夜間】感度が高く暗いところもハッキリ映す

ライトが点灯していても点灯していなくても車両前方の状況がハッキリ確認できる。STARVIS搭載SONY Exmorイメージセンサーの効果が高いことがわかる。後方は STARVIS非搭載のため、明るさ自体は一般的。

 

<その他の注目モデル>

▼前後カメラともにWQHD画質+STARVISを搭載

コムテック
「ZDR026」(実勢価格:4万円前後)

コムテックの最新、最上級2カメラモデル。2.7インチ画面を搭載した本体に超コンパクトサイズのサブカメラをパッケージ。前後カメラともにWQHD画質+STARVISを搭載し、昼夜を問わず業界トップレベルの超高画質で映像を記録できる。

 

▼オプションカメラの利用で前後の状況を同時記録

hp
「f870g+RC3」(実勢価格:「f870g」1万8000円前後、「RC3」1万800円前後)

「f870g」は高画質で運転支援機能が充実したシリーズ上級モデル。オプションのカメラ「RC3」を組み合わせることで車両前後の状況を同時記録できる2カメラドライブレコーダーとして利用可能。ちなみに「RC3」はフロントウインドウに取り付けて車内の撮影もできる。

 

▼F1.8の明るいレンズや高精度HDR機能を採用

ケンウッド
「DRV-MR740」(実勢価格:3万6700円前後)

2.7インチディスプレイを搭載した本体にサブカメラを組み合わせ、車両前後ともにフルHD画質で記録ができる。F1.8の明るいレンズや高精度なHDR機能などを備え画質にもこだわっている。前方衝突警告やリフレッシュ通知など豊富な運転支援機能も搭載する。

 

■まとめ

PAPAGO!の昼夜ともにシャープな映像を記録できる点は信頼性が高い。さらに運転支援機能も充実している。ユピテルは、優れた実力を持ちながらも実勢価格が2万円前後と驚くべきコスパの高さだ。スマートレコは機械モノが苦手な人にもオススメできる操作性の良さを備えると言えるだろう。

>> 特集:ドラレコ完全攻略

本記事の内容はCarGoodsPress89号18-21ページに掲載されています

ドラレコ導入前に知っておきたい基礎知識【ドラレコ完全攻略①】

夜間でも鮮明に録画可能!2カメラで危険運転対策を

いざ、という時に備えてバックカメラも付いたミラー型ドラレコの導入を


(レポート/浜先秀彰 CGP編集部 撮影/澤田和久)

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