1台で前後左右を録画できる全方位モデル3選【ドラレコ完全攻略③】

■録画や操作方法はさまざまだが、どの機種も設定や操作性は良好

今回テストした全方位録画モデル3機種は、それぞれが個性的だが、操作感も三者三様だ。

本体にディスプレイを持たないカーメイト「d'Action360S DC5000」は、専用アプリをインストールしたスマホ(iPhone/Android)と無線LAN接続して操作する。記録映像のストリーミング再生やmicroSDカードからのデータダウンロード、機能セッティング、手動録画操作などが簡単に行える。

一方、PIXYDA「PDR750SV」は、ドライブレコーダーとしては大型の5インチディスプレイを装備。画面を見ながらタッチ操作で設定できる。アイコンや表示が大きく、項目の選択がわかりやすいので、機械が苦手な人でも手軽に使えるだろう。レンズの角度は、手動で最適なポジションに調整できる。

コムテック「HDR360G」は、背面の2.4インチディスプレイと、4つのボタンを使って設定を行う。説明書を見なくても扱えるほどメニューがわかりやすい親切設計だ。操作キーのサイズが大きく、役割がはっきり書かれていて使いやすい。レンズは角度調整可能だが、基本的には真下に向けて使用する。

 

【機能&操作性をチェック!】

1. 水平360度カメラ1台で前後左右の確認が可能

PIXYDA
「PDR750SV」(実勢価格:3万円前後)

モニターユニットにカメラを組み込んだユニークなデザインが特徴。画面は5インチでタッチパネルディスプレイなので、映像の表示に加えて各種設定操作が行える。オプションカメラ接続で前後撮影モデルへの発展も可能だ。

【SPEC DATE】
●液晶サイズ:5.0インチ
●microSD:32GB付属
●フレームレート:24fps
●画角:水平360度、垂直220度
●駐車時記録:オプション
●GPS:有
●画像補正:WDR

▼タッチパネルスクリーンによるタッチ操作が可能

▲すべての操作はタッチパネルで行う。写真は撮影モードの切り替え時。好みのアイコンに触れるだけで切り替えられる。ポータブル型カーナビと同程度のサイズで画面は見やすい

▲設定操作はタッチパネル上で好みのものを直感的に選ぶだけ。細かく設定でき、選択項目は赤字で表示される

▲レンズの角度調整はレンズ部をつまんで前後方向に動かすだけ。ロック機構などは特に設けられていないが、クリック感のある動きで扱いやすい

 

2. 全天球映像+前方の高解像度映像を同時に記録

カーメイト
「d'Action360S DC5000」(実勢価格:5万2000円前後)

360度の撮影画角を持つレンズを本体に背中合わせにふたつ搭載。「全天球録画」で周囲の状況を記録すると同時に、車両前方を「フロント録画」として高解像度で記録できる。ドラレコだけでなく、外してバッテリー(別売り)を取り付ければアクションカメラとしても使える。

【SPEC DATE】
●液晶サイズ:ー
●microSD:専用カード付属
●フレームレート:27.5fps(※操作モードや温度によって変動)
●画角:水平360度、垂直360度
●駐車時記録:オプション
●GPS:有
●画像補正:WDR

▼スマホでも操作や撮影した映像の確認ができる 

▲iPhone用、Android用それぞれに専用アプリを用意。設定を行うだけでなく、記録映像の再生やダウンロード、手動録画の操作なども行える

▲バッテリーオプションを利用すれば、アクションカメラとして活躍。「VRビューワー」と「専用アプリ」を使えばスマホでVR映像も楽しめる

▲本体の前面と背面それぞれに360度カバーするレンズを搭載。PC向け専用ソフト、スマホ向け専用アプリでは画像補正して表示

 

3. 全方位記録に加え垂直視野角も240度!

コムテック
「HDR360G」(実勢価格:4万円前後)

水平360度、垂直240度の撮影画角を実現。垂直方向のカバーエリアが広いため、車両前方も不足なく捉えられる。2.4インチディスプレイを内蔵し、専用ビューアーソフトを使用しなくても記録映像を素早く再生できる。

【SPEC DATE】
●液晶サイズ:2.4インチ
●microSD:16GB付属
●フレームレート:29.1fps
●画角:水平360度、垂直240度
●駐車時記録:オプション
●GPS:有
●画像補正:WDR

▼本体液晶でも確認できる「前後2分割録画機能」を搭載

▲レンズの角度を真下に向くように調整するのが標準だが、前方重視のセッティングをする場合は、やや前向きにセットする必要がある。画面を見ながらの微調整も可能だ。録画映像は本体液晶でも確認できる。

▲項目がアイコンのように並ぶ独特の配列だが操作自体はわかりやすい。ディスプレイの視認性にも優れ、表示される文字もクッキリしている

▲オプションを接続することで駐車監視が可能になる。フレームレートを5fpsに切り替え、最大10時間の映像を上書きせずに保存できる

 

【次ページ】動画再生機能をチェック

この記事のタイトルとURLをコピーする