CD音質以上の曲が急増中!“ハイレゾサブスク”に注目【即買いヒットアイテム】

■手軽にハイレゾ音源を楽しめる

現在、音楽を聞くスタイルの主流といえば、定額の音楽ストリーミングサービス。日本では2015年頃から浸透してきたが、ここに昨年、新たなサービスが加わった。

「Amazon Music HD」と「mora qualitas」で、どちらもCD音質以上の高音質楽曲が定額で聞き放題になる、いわばハイレゾ版音楽ストリーミングだ。両者の特徴をAVライターの折原一也さんは次のように説明する。

「Amazon Music HDは幅広い層を対象にしている印象で、楽曲数や対応デバイスの豊富さを売りにしています。mora qualitasは、音楽配信の老舗moraが提供するだけあって、音楽にこだわるファンに向けたサービスと言えます。数値上の音質はほぼ同じなのですが、個人的にはmora qualitasの方が高音質に感じますね」

どちらもPCやスマホで専用アプリを使って聞くのが基本だが、他の対応機器も増えてきた。

「PCやスマホとUSB DAC、ハイレゾ対応スピーカーやヘッドホンの組み合わせがオススメめですが、携帯プレーヤーやスマートスピーカーの対応モデルも登場しています。機器を選べる環境も整ってきました」

月額基本料金は2000円程度と従来のストリーミングサービスよりは高いが、音のクオリティは間違いなく上。最新曲も充実しているので、好みの曲で従来のサービスと聞き比べてみるのもいいだろう。

▼超高音質楽曲を含め6500万曲以上を用意

「Amazon Music HD」

Amazon Prime MusicやAmazon Music Unlimitedの高音質版として、 2019年9月にスタート。2種類の音質(HDとUltra HD)を用意し、Dolby Atmosなどの立体音響に対応する楽曲も配信している。Amazonデバイスをはじめ対応する機器が豊富で、 Amazon会員を対象とした複数の料金プランを用意するところも特徴だ。

【主な対応デバイス】
●Fire TV、Fireタブレット
●Alexa対応のEcho端末(第2世代以降)
●Android端末(2014年リリース以降のモデル ※Android Lollipop以降)
●iOS端末(2014年リリース以降の大半のiPhone、iPad ※iOS 11以降)●PC(2013年発売以降のMac。Windowsはモデルにより異なる)

※対応デバイスは、機器ごとの仕様によって利用できないものもあります。

【DATA】
●料金プラン:月額1980円(個人プラン・1アカウント)/月額2480円(ファミリープラン・最大6アカウント)※プライム会員は個人プランが年1万7800円、ファミリープランが年2万4800円
●フォーマット:FLAC
●音質:HD(44.1kHz/16bit)、Ultra HD(192kHz/24bit)
●ハイレゾ楽曲数:6500万曲(Ultra HDは数百万曲)

 

▼高音質の邦楽曲や独占タイトルが充実

「mora qualitas」

2019年11月にmoraの高音質ストリーミング配信サービスとしてスタート。配信楽曲数は非公表だが、最新のJ-POPをはじめ多彩なジャンルの楽曲を配信している。スマホ用アプリでは、データ通信容量に応じた再生設定が可能。音楽に関する記事やユーザーのプレイリストを公開するコミュニティサイトも用意する。

【主な対応デバイス】
●Android端末(Andorid 7.0以上 ※ビットパーフェクト非対応)
●iOS端末(iOS 11以降 ※DAC使用時にビットパーフ ェクト対応)
●PC(Windows 10<64bit>、 MacOS High Sierra 10.13以降)

※対応デバイスは、機器ごとの仕様によって利用できないものもあります。

【DATA】
●料金プラン:月額2178円
●フォーマット:FLAC
●音質:24bit/44.1~96kHz/16bit/44.1kHz
●ハイレゾ楽曲数:非公表

<こだわり派注目の「排他モード」とは?>

PCやスマホの音声出力機能の中で、音楽アプリのみに出力を限定するモード。両サービスともこれに対応していて、設定を限定することで本来の音質で出力できるようになる。

【次ページ】ハイレゾを楽しむなら機材にも注目!

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