ABSは当たり前!着るエアバッグも一般的に!先進技術で安全性アップ!【返り咲き!シン・バイクライフ】

【“安全”を生み出す先進システム】

■コーナリングABS

従来のABSは、前後輪の回転差をもとにブレーキロックを検知し、キャリパーにかかる油圧を調整。直線も旋回中もブレーキ入力に対する制御は同じだったが、車体に前後左右上下の6軸IMU(慣性計測装置)を搭載し、旋回中は車体の傾きに応じてブレーキ圧を制御するコーナリングABSへと進化した。

 

■TRC(トラクション・コントロール)

発進時や加速時、駆動輪の空転を検知すると抑制。安全性を高め、スムーズな発進や加速をサポートする。6軸IMUによる最新式は、前後輪の車速差に加え、車体姿勢をもとに効き具合を補正する賢さも持っている。砂の浮いた路肩からでも滑らかに発進できるなど、あらゆるシーンで重宝するシステムだ。

■クイックシフター

シフトチェンジするときは、クラッチレバーを握るかアクセルを戻す。これがバイク操作の常識だが、サーキットではタイムロスになるため自動で点火カットする技術が進歩。昨今では、操作が楽になるとして公道向けモデルにも採用されている。シフトダウン時にエンジン回転を合わせるオートブリッパー機能も持つ。

 

■ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)

アクセル操作をしなくても設定した速度を自動で保つクルーズコントロールは早くからバイクにも採用されていたが、今や四輪車のように前車との距離に応じて車間を自動調整するACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)へと進化。四輪車と異なるのは、停止までは行わない点。二輪車の場合、停止時はライダーが速度を調整し、地面に足をついて停止する。

 

■LMW(リーニング・マルチ・ホイール)

ヤマハが “ころばないバイク”を目指して開発したのは、フロントを2輪にしたLMW。前輪スリップを防ぎつつ、2輪のバイクと同じように車体を傾けて旋回できる。パワフルな845cc直列3気筒エンジンを積むNIKENでは、専用開発したLMWアッカーマンジオメトリを採用し、より自然な操舵感やリーン特性をもたらす。

 

【さらに進化した安全装置】

■着るだけで最高レベルの安全性を確保

アルパインスターズ
「TECH-AIR 5」(9万8890円)

MotoGPなどのライダーが用いるシステムをストリート用に落とし込んだ“着るエアバッグ”。アクセルレーター(加速度)とジャイロ(傾き)を検出する6個のセンサーによって、衝突前にエアバッグが展開し、ライダーの安全を守る。

■暑い時期でも快適に身を守る

HYOD
「D30 エアーコンフォート プロテクトシャツ」(3万8390円)

優れた吸汗・速乾性能を持つ快適な着心地のコンフォートシャツに、ショルダー、エルボー、チェスト、バックボーン(脊椎)に、衝撃吸収力に優れるプロテクターを装備。身体の動きに追従するフィット感の高さも魅力。

 

■事故やトラブル対策に最適

ミツバサンコーワ
「バイク専用ドライブレコーダー GPS搭載コンパクトモデル EDR-22G」(4万7080円)

煽り運転や事故などトラブル対策としてはもちろん、ツーリングの記録を残すのにも最適。カメラはソニー製200万画素のセンサーを使用し、対角162度の広視野角、フルHD、夜間や逆光に強いWDRを搭載するなど、画像も鮮明。

【二輪車も転倒しない時代に!?】

ホンダは二足歩行ロボット「ASIMO」で培ったバランス制御技術を二輪車に応用し、人が乗っていてもいなくても自立できる二輪車を開発し、報道陣に公開している。二輪車の持つ潜在的リスクである転倒への不安を軽減し、もっと多くの人に安心で爽快なバイクのライディングを楽しんで欲しいというのが狙い。

017年に公開した初期型では、ハンドルを自動操作し、フロントフォークの取付角を寝かせたり起こしたりする前輪ジオメトリの変更機構によって自立を実現していたが、最新式では倒れた方向と反対側に車体を動かすことで復元力を発生させる「車体・後輪揺動機構」を追加し、違和感のない操縦へと近づけた。特に立ちごけや、取り回し時の転倒防止に効果を発揮しそうだ。

ヤマハのモトロイドは顔やジェスチャーを認識する画像認証AIにより、呼びかけや手招きに応えて自律的に動いてオーナーのもとへ。スタンドをあげても倒れず前後進できる。

>> 特集【返り咲き!シン・バイクライフ】

※2022年9月6日発売「GoodsPress」10月号108-109ページの記事をもとに構成しています

<文/GoodsPrerss編集部>

 

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