【素朴なギモン】柿の種にはどうしてピーナッツが入っているのか?

おせんべいなど米菓の製造で知られる亀田製菓株式会社は、米どころの新潟に本社を構えています。設立は1957年ですが、母体となるのは1946年から始まった「亀田郷農民組合委託加工所」。実は当初作っていたのは、おせんべいではないのです。

「最初はお米から水飴を作っていました。地域の農家からお米を預かって委託製造をし、その加工賃をいただくという形態でした。非常に手間のかかる作業で、だんだんコストも見合わなくなってきたこともあり、そこからおせんべいにシフトしていったんです。当社では、1950年から柿の種の製造を始めました」(広報チーム・平野さん 以下同)

最初は水飴を作っていたんですね! …ん?「当社では」ということは、以前から柿の種は存在していた?

「柿の種というのは、実は新潟の伝統的な地元のお菓子なんです」

ええっ、そうだったんですか!

「柿の種の元祖は“浪花屋”というおせんべい屋さんだと言われています。そして柿の種が誕生したのは1924年とのことです。おせんべい屋さんで使用していた小判型あられの金型を踏んでしまい、歪んだままあられを作ったところ、お客さまが柿の種に似ているとのことで命名したそうです」

そこから新潟全域に拡がっていったのだとか。ちなみに柿の種の形にもいろいろありますが、ネーミングのルーツは新潟県名産の「大河津」などの甘柿の一種ではないかと考えられているそうですよ。

過去 1966ピーナッツ入り柿の種

当時は量り売りが主流でしたが、それを1960年頃、日本で初めて商品化したのが亀田製菓。その時はまだ柿の種のみで、ピーナッツは入っていませんでした。ピーナッツ入りの柿の種が発売されたのは1966年のこと。ところでどうしてピーナッツを入れたのでしょうか?

■柿の種にピーナッツが入った瞬間とは?

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