生成AIの台頭により急速な進化を遂げる「AI PC」。日々の作業を劇的に変える新時代デバイスの現在地とは。パイオニアであるdynabookの担当者に直撃し、ハード設計の工夫から実践的な活用法、そして未来の展望まで、現場の生の声を取材した!
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これまでのPCの進化軸は、小型軽量化と高性能化であった。とはいえ、PCが高性能になろうとも、人間が自身の手で操作する「作業ツール」という立場は変わらなかったのも事実だ。だがいま、AIの普及によって、PCの役割が変わろうとしている。
コンシューマー向けの商品企画を担当する松村さんは、従来のPCを「ユーザー自身がアプリを操作する道具だった」と振り返る。
一方、AIは自然言語で指示を受け、文章作成や表計算、情報整理といった作業まで担う。
「PCが仕事を支えるパートナーに変わってきている」と松村さん。AIの発達で、PCはより人に寄り添える存在になった。
その考え方は、dynabook独自のAI機能にも表れている。ローカルで動く「dynabook AIアシスタント」は、クラウドへ情報を送らず、登録した資料やデータをもとに回答できる。
さらに、画面の輝度変更などをAIが代行するエージェント機能も搭載。従来は、AIがユーザーに操作方法を教え人が作業する、という形式だったが、その実操作までAIが担う。
ただし、同社が重視するのはAI機能そのものではない。
AIアプリケーション開発を担う渡辺さんは「AIはあくまでPCの利用体験を向上させるための手段」と語る。機能開発ではユーザーの声も参考にしながら、何をAIに任せれば便利になるのかを考えているという。
ハードの性能を引き出すという面では、課題もある。NPUの搭載はAI PCにとって大きな転機になったが、現状ではAI処理のすべてにおいてそれを十分に活用できているわけではなく、CPUやGPUに負荷がかかる場面もある。NPUをより有効に使えれば、省電力化やPC全体のパフォーマンス向上にもつながる。
松村さんは「AIをより心強いパートナーにし、ユーザー体験をさらに変えていきたい」と話す。
AIをどう使うか、NPUの力をどう引き出すか。ソフトとハードの両面で、AI PCの最適解の模索が続いている。
▲ファンの羽根を薄型化し、枚数を増加。従来40枚程度だった羽根の枚数を倍増させ、冷却効率を上げている
▲交換式バッテリーを搭載するモデルは他社にもある。だが1kgを切る軽量モデルでは稀だ
dynabook
商品企画部
松村 岳さん
dynabook
オンデバイス
コンピューティング
開発部
渡辺淳史さん
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