【保存版】サバイバルの達人に教わる野営術<火起こし編>

■火口と焚き付け、薪を探す

火起こしに必要なのは、火口(ほくち)、焚き付け、薪の3つ。もっとも簡単に火がつく、軟らかくて乾いた火口を探します。

見つけたのはシラカバの樹皮とアシ。シラカバの樹皮は油分がたっぷりで火口にぴったり。樹皮を無理に剥がすのではなく、樹から浮いている部分だけをそっととります。アシはストロー状になっていてこれも燃えやすいんだとか。

▲シラカバの樹皮

▲アシ

ちなみに、デイブは火口になりそうなものを集めながら森を歩くのがくせになっているそうです。

上の写真のような、倒木から剥がれ落ちそうな樹皮も本来なら良い火口になるのですが、雨続きで湿っています。状態のいい火口を見つけるのは至難の業でしたが「そういうものは、乾いた火口を入れているポケットとは違うポケットや袋に入れて持ち帰る。そのまま乾かしておけば、次の日に使えるかもしれないだろ」(デイブ)

地面に落ちている枝は湿っている場合が多いので、倒木が狙い目なんだとか。

表面が乾いていても内側が湿っていたり、生木だったりすることがあります。そんなときは、折って「パキッ」という乾いた音がするかどうかで判断します。

 

■持ち帰る

最初に集める薪と焚き付けは、ひと抱え分が目安です。

デイブは風呂敷みたいな大きなクロスを持っていき、薪と焚き付けをくるっと包み、腰に巻き付けて持ち帰りました。ナイスアイデア!

細かな火口は別の袋へ入れておきます。ポケットに入れてもいいんですが、洗濯のときに木くずを取り除くのが大変。これはデイブのものではありませんが、レザー製火口入れ。カッコイイですね。

 

【次ページ】火口に火をつける

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