【名車ふたたび】オープンカーヒストリー4 イギリス編

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アストンマーティン
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ヴィラージュヴォランテ(1992-1996)

1932年
1.5リッター直4エンジンを搭載したスポーツカー、ルマン誕生

1948年
新オーナーであるデイビッド・ブラウンの頭文字をつけたDB1デビュー。2年間で15台販売された

1950年
DB2デビュー。ルマン24時間に3台体制で参戦しクラス優勝と2位を獲得。瞬く間に名声を手にした。オープンモデルであるDB2ドロップヘッドクーペは年末にデビュー

1992年
ヴィラージュヴォランテデビュー

2006年
V8ヴァンテージロードスターデビュー

2014年
ヴァンキッシュボランテデビュー

アストンマーティンはダンディズムを知らしめる。渋さではなく、我慢を強いられても涼しい顔をしたくなる孤高さ……。例えばDB9ヴォランテは美しさ、速さ、パワーを備えているが、高速道路における風の巻き込みが現代のクルマとしては思いのほか多い。カッコいいスーツが必ずしも着心地が良いわけではない。それでも涼しい顔をしたくなる。一般的な評価軸では語れない魅力があるのだ。


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ベントレー
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アズール(2006-2009)

1921年
ベントレー3リッターデビュー。白洲次郎も愛用

1928年
スピード6誕生。圧縮比を高めたレーシングバージョンは、1929年と1930年のルマン24時間で優勝を飾った

1962年
S3をベースにムリナー・パークウォードが手掛けたドロップヘッドクーペがワンオフで製作された

1995年
クーペであるコンチネンタルシリーズにオープンボディを奢ったアズールデビュー

2006年
初代コンチネンタルGTC誕生

2011年
2代目コンチネンタルGTC誕生。翌年、8気筒モデルも

ベントレーのオープンモデルは、高級車ながら高性能でパーソナルなドライバーズカーとしての魅力があった。しかしフォルクスワーゲン買収直前はロールスロイス同様、基本設計の古さが目立ち、本革と木目パネルの豪華さばかりが目立っていた。フォルクスワーゲン傘下で新設計されたコンチネンタルGTCは、優れた絶対性能と計算されつくした高級感によりドライバーズカーとしての魅力が増している。


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ジャガー

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Eタイプロードスター(1961-1975)

1936年
ジャガーSS100デビュー。SSはスワロー・サイドカー・カンパニーの略。100は時速100マイルに達することを意味した

1948年
XK120デビュー

1954年
XK140デビュー

1957年
XK150デビュー

1961年
Eタイプロードスターデビュー

1983年
クーペであるXJ-Sシリーズにコンバーチブル登場

1996年
初代XK8コンバーチブルデビュー

2006年
XK8の後継車にあたる、XKコンバーチブルデビュー

いつの時代も優れたデザインとパフォーマンスを両立させてきたジャガー。2000年手前頃からは、1モデルあたりにパフォーマンスにおける複数のグレード展開に取り組んでいる。普通のXKコンバーチブルでも十二分に速いのだが、さらなるパワーを求める人向けにスーパーチャージャー付きのXKRも用意。Fタイプも同様の商品展開で、消費者のウケも良く今後が楽しみだ。


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ロータス
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エリーゼ(1999-2001)

1948年
創業者であるコリン・チャップマンがまだ学生だった頃、オースティン7をベースにマークIを製作

1952年
マークVIデビュー

1957年
7デビュー。1972年まで作り続けられた

1962年
初代エランデビュー

1966年
ヨーロッパ誕生。1975年まで製作された

1976年
初代エスプリデビュー

1989年
2代目エランデビュー

1999年
ロータスエリーゼ(フェイズ1)デビュー

常に軽量コンパクトさを重んじているロータスは、いつの時代もキビキビしたハンドリングで多くのファンをつかんできた。必ずしもパワーに頼らない、スポーツカー作りの達人集団と呼ぶこともできる。クローズドボディのモデルを作ることもあるが、概ねオープンエアを大事にしているのは、風とともに駆け抜ける喜びを大切にしているからだろう。走る場所を問わず、軽さの凄さを知らしめる。


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ロールス・ロイス
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ファントム ドロップヘッドクーペ(2007)

1906年
シルバーゴースト、7リッター直6エンジンを搭載してデビュー

1955年
シルバークラウドドロップヘッドクーペデビュー

1971年
初代コーニッシュデビュー

1986年
2代目コーニッシュデビュー

1989年
3代目コーニッシュデビュー

2000年
5代目コーニッシュデビュー。同時期、ロールスロイス社はBMW傘下に収まるが、オリジナルのまま生産は続いた

2007年
ファントムドロップヘッドクーペデビュー。コーニッシュの味わいをそのままに走行性能が向上している

常に国家元首、王族などから重宝されるロールス・ロイスのオープンカー。つまり威厳と信頼性が重要であって、進化はさほど求められてこなかった。BMW傘下に入り、別な味わいを持つクルマになるかと思いきや、徹底的に従来モデルの良さ(フラットライドでスムーズ)を突き詰めている。ファントムドロップヘッドクーペに乗ると、従来のコーニッシュの良さが受け継がれていることを実感する。

(文/&GP編集部)

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