早く知りたかった!自宅でも「白スニーカー」を復活させられる5ステップ

■道具さえ揃えれば自分でも復活させることができる!

まず用意するものは

・ブラシ(馬毛の柔らかいブラシ)
・ステインリムーバー(革靴用の汚れ落とし材)
・パイル地などの毛足が長めの布(使わなくなったタオルとかで大丈夫です)
・シンナー(100均の除光液でもOK)
・補色リキッド
・修正液

STEP 1:「埃を取り除く」

「まず大きいホコリやゴミ、砂をブラシで取り除きます。この時に毛先が細長く柔らかい“馬毛”のブラシがおすすめ」だそうです。馬毛のブラシは隙間などにもしっかりと毛先が届くため、細かいところの埃や砂もしっかりと落とすことができます。一方、“豚毛”などの硬いブラシはクリームなどを塗るときに使われるので注意しましょう。

STEP 2:「アッパーの汚れを落とす」

布(タオル地)にステインリームーバーを付けて汚れを落とします。この作業で表面に付着した黒い汚れが落ちます。ここで落ちないものは、汚れではなく傷ということ。本革であれば、表面に傷がついても表面を平らにすることで新品に近い表情に直せますが、「合皮の場合は残念ながら傷をほぼ新品の状態まで戻すのは不可能」とのことでした。

▲シューケアでおすすめの「エム・モゥブレイ/汚れ落とし ステインリムーバー」(実勢価格:660円前後)

靴の汚れというのは表面に付着している泥や、ホコリを取り込んでしまった古い靴クリームやロウ分などです。なのでこれを一旦落として、化粧でいうところの“スッピン”の状態にしてあげることが大事。

そこですおすすめするのは、ドレスシューズのケア時にも使用している「エム・モゥブレイ 汚れ落とし ステインリムーバー」。汚れをしっかりと落としてくれる上に栄養も与えてくれるので革に優しく、靴をより長持ちさせたい人におすすめです。

STEP 3:「ソールの汚れを落とす」

レザーのアッパーが終わったら、次はソールなどゴムの部分を綺麗にします。ここで使用するのが “シンナー”。「プロが使っているのは業務用でなかなか手に入らないのですが、市販の“除光液”でも十分代用できます。」とのこと。除光液なら100均でも売ってますし、まずは身近なもので挑戦してみてください。

STEP 4:「色を整える」

「色を整える」と言うと、ちょっと難しいことのように感じてしまいますが、傷ついて黒くなった部分に白い色を塗るということです。そこで活躍するのがシュー オブ ライフから発売されている「HONESTY WHITE補色リキッド」(1320円)という白色を補色できるアドカラーとも言われているアイテム。

黒い傷の部分に白い顔料を塗れるので、どうしても落ちなかった傷や汚れも隠してくれます。「ここでポイントになるのがヘリの部分。レザーや生地のヘリはほつれたり汚れやすいので、ここもケアしてあげるとより綺麗な状態に仕上がります」と勝川さんからアドバイス。

▲「HONESTY WHITE補色リキッド」

この商品は白い皮革の色を補色し、傷・汚れを目立たなくさせてくれるアイテムです。また、皮革に栄養を与え、ひび割れなどを防止し靴を長持ちさせます。細かいですが、先端がスポンジになっており、手を汚さずに簡単に塗れるのは嬉しいポイントです。

STEP 5:「ソールの修理」

「ソールが削れてくると、見た目もそうですが機能的な部分で問題が生じてくるため、時間とお金に余裕があれば修理をおすすめします」とのこと。(両足2750円〜)

かかとの一部だけを直すだけでも履き心地が復活します。ソールの削れは足腰を悪くする原因にもなるので、気になる人は早めの対応を考えるのがいいでしょう。また、ソールを長持ちさせるためのカスタムもお店では対応してくれるので、より長く履きたい人にはカスタムの相談もおすすめです。

EXTRA:「それでも汚れが消えない時の裏技」

今までの工程でも、どうにもならない時のために教えてもらった裏技的なアイテムが “修正液”。白い顔料でもこれが身近でコスパにも優れているのでおすすめだそうです。ただ、補色カラーリキッドに比べて色が濃いため、馴染ませるのにはテクニックが必要。なので、本当にどうしても気になる場合だけ目立たない場所で試してから使用しましょう。

*  *  *

▲左がafter、右がBefore

「見た目を復活させる」ということに関していえば、ソールを補修する以外はグッズさえあれば家でも簡単に出来ることでした。今回の僕のスニーカーに関しては、合皮という素材と汚れがひどすぎたらしく、新品同様に復活というには難しい感じでしたが、日常生活で気にならないくらいには綺麗になりました。

ここまで汚す前にメンテナンスが必要ということですね(笑)。

洗練されたコーディネートになる白スニーカーですが、ボロボロだと返って貧相に見えてしまいます。靴と同色の補色リキッドさえあれば違う色のスニーカーでも綺麗にできます。ドレスシューズに比べて雑に扱ってしまいがちとはいえ、ちょっとの手間でより長持ちさせてみるのはいかがでしょうか?

今回相談したのはThe shoe of life主催の勝川さん。自らのブランド「H? Katsukawa」のデザイナーも務める。ゼロから靴をデザインし修理というサービスまで携わるプロダクトサービスの一体化を実現するべく立ち上げたお店がこのThe shoe of life(ザ シュー オブ ライフ)。その人柄と靴の全てに精通しているため業界内の評判も高い。

>> The shoe of life(ザ シュー オブ ライフ)

 


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(取材・文/宇田川雄一)

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