テレワークやハイブリッドワークなど、在宅勤務の機会がある人にとって、ノートPCの狭い画面だけで作業することはストレスフル。作業領域にゆとりを作り、本来の作業に集中しやすくするには、外部ディスプレイの活用は欠かせません。姿勢も改善されるので、腰や首など体への負担も減ります。
本稿では、これまではノートPCだけで我慢してきたけれども、「2022年こそ外部ディスプレイ活用に挑戦したい!」と思っている人に向けて、選び方の基本を解説していきます。
■PCとディスプレイの接続方法をチェック
そもそも「ノートPCと外部ディスプレイをつなぐのは難しいのでは?」と思っている人も多いかもしれませんが、実はWindows・Macを問わず、OSレベルで外部ディスプレイへの出力機能は備わっています。設定項目を2〜3手順操作するだけで済むので、ハードルは高くありません。この部分の心配は不要です。
むしろ検討時にチェックすべきは、ノートPC側に備わったインターフェース(ポート類)です。外部ディスプレイに映像出力をするには、適切な端子とケーブルが必要になります。ここ数年で購入したノートPCならば、大抵の場合何かしらの映像出力端子が備わっていますので、手持ちの機材で何が使えるのかを確認してください。
具体的にノートPCからディスプレイへの映像出力で使うポートには、以下のような種類が存在します。なお、4と5のポートは古い規格なので、可能であれば1〜3のポートを活用するつもりでいてください。
1)USB Type-Cポート(映像出力に対応したもの)
2)DisplayPort/Mini DisplayPort
3)HDMIポート
4)DVI
5)VGA(アナログRGB)
ちなみに、ここで挙げたポート名は、あくまでもコネクタの形状を指す名前であって、規格を指してはいません。例えば、USB Type-Cというポートの場合、デバイスの充電にのみ対応しているものや、充電にも映像出力にも対応しているものなど、規格によって機能が変わります。手持ちのノートPCにUSB Type-Cが備わっている場合には、ディスプレイ接続に対応しているのかどうかを、メーカー公式サイトの仕様などを確認しておきましょう。
ちなみに「Thunderbolt」はUSB Type-Cポートにおける規格の1つ(※IntelとAppleが共同開発したデータ転送技術)として認識しておけばOK。映像出力にも当然対応しています。