Uボートの艦橋に搭乗員を乗せて「吠える北大西洋のジオラマ」完成!【達人のプラモ術<Uボート>】

■汎用のフィギュアを潜水艦の乗組員に流用

艦船模型では、スケールの関係からフィギュアを載せる作品は少ないのですが、今回のジオラマでは、荒れる海上で艦橋に立つ見張りの乗組員が周囲の警戒をするシーンを再現するので、フィギュアが欠かせません。残念ながらキットにはフィギュアが付属していないので、別に用意する必要がありました。

使用したのはトミーテックから発売されている『1/150 ジオコレ・ザ人間111(自衛隊の人々)』のセットです(※本来はNゲージ用)。塗装済みのフィギュア(身長12ミリ程のサイズ)からポーズの違う6体をチョイス。服の色をフィールドグレーに塗り直し(これだけで防水用の合羽に見えてくるから不思議なものです)、一体のみ腕の位置を変えて、さらに自作した双眼鏡を持たせました。

フィギュアは1/150と、キットの1/144スケールより若干小さいのですが、小スケールということもあり違和感はありません。フィギュアはキットのボックスアートを参考に6人を配したのですが、かなり窮屈な感じになりました。それにしてもフィギュアを乗せることで、情景に中にストーリーが生まれて臨場感がぐっとアップするから面白いものです。

▲フィギュアはトミーテックから発売されている『1/150 ジオコレ・情景コレクション ザ・人間111(自衛隊の人々)』(価格858円)を使用。ポーズ違いで12体のセット。本来がNゲージ用なのでスケールが1/150とやや小さいのだが、違和感なく使用できる

▲塗装したフィギュア6体を艦橋に配して接着していく

▲キットのボックスアートを参考に狭い艦橋に6体の乗組員を配したのでかなり窮屈な感じとなった。改めて映画を見直してみたら艦長を含めて4名だった

 

■海面の仕上げ

スタイロフォームをベースにモデリングペーストとヘビージェルメディウムで製作した海面は、改めて白波部分を水性アクリル塗料のホワイトで塗装(筆で描いて)し、メリハリを強調。海面はつや消しで仕上げると絵画調(油彩)のイメージになり、光沢感を持たせるとリアルな雰囲気が出てくるのですが、今回は全体をクリアーでオーバーコートすることで光沢感を強調した仕上げとしています。

最後に、手元あった木製の展示台に完成したキットを固定。U-96のジオラマが完成しました。

▲海面全体と船体の喫水線周りと甲板をクリアーで塗装することで光沢を持たせて濡れた水の質感を強調している

▲木製の展示台に今回製作した海面ベースを接着して完成!

【次ページ】吠える北大西洋を往くU-96のジオラマ完成!

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