“TSUTAYAのスマホ” 最新モデルは親子で安心システム搭載

◼︎防水・防塵・耐衝撃で、洗える「TONE m17」

約1年9か月ぶりのリリースとなる新モデルは、大手キャリアにも供給する富士通コネクテッドテクノロジーズが製造。同社が今月発売したばかりのSIMフリーモデル「arrows M04」に似た仕様で、5インチのHDディスプレイを搭載し、CPUは1.2GHzクアッドコア、メモリ(RAM)は2GBという、初心者からライトユーザー向けの仕様だ。

防水・防塵はもちろん、米国国防総省の資材調達基準「MIL」の23項目を含むタフネス仕様を備え、さらに、ハンドソープや食器用洗剤で洗うこともできる。

▲シンプルなデザインながら、高さ1.5mからコンクリートに落としても画面が割れないタフな構造

おサイフケータイに対応し、「モバイルSuica」も使えて、内蔵アンテナを引き伸ばしてワンセグも見られるという、至れり尽くせりの仕様だ。大手キャリアからの乗り換えを考えている人にとって、ほぼ死角のないスペックを実現していると言っていいだろう。

TONEならではの機能として、本体が梱包されていた箱に置くだけで、不具合を検知・修復してくれる「置くだけサポート」が利用できる。これが「置くだけサポート2」へとアップデート。バッテリーの減りが気になる場合、バッテリー自体に不具合があるのか、ソフトウェアなど別の原因があるのかといったこともチェックできるようになっている。

▲不具合や動作不良の原因を簡単にチェックできる機能がアップデート

さらに、9月以降に発売予定の「お知らせシール」(価格未定)にかざすだけで、特定の連絡先を呼び出したり、通知を送ったりできる機能も追加された。

▲TONE m17をこのシールにかざすだけで、NFC機能により、事前に登録した連絡先に通知が届く

 

◼︎『VERY』との共同開発による、ママ目線の新機能がスタート

女性誌『VERY』との共同開発による、子どもに安心してスマホを持たせられる新サービスも発表された。

その目玉となるのが、夜間にスマホを使えなくできる機能だ。12歳までの子どもが対象で、TONEのスマホを使い始めるにあたって「中学生になるまでは、夜10時から朝6時まではスマホを使わない」と宣言させると、端末の初期設定にそのようなロックが追加される仕組み。

▲ロックがかかった時間帯でも、事前に設定した連絡先に電話をかけることはできる

さらに、親子でスマホ利用に関するルールを決めて、それを専用用紙に記入して、親のスマホ(TONEでなくても構わない)にインストールした「TONE 見守り」アプリを起動し、その用紙をカメラで読み取ると、内容が子どものスマホに反映される機能も利用可能。

▲トーンモバイルのホームページからダウンロードできる「親子スマホの約束」という用紙に、アプリの利用時間などを記入

▲その用紙をカメラで読み取るだけで設定でき、子どもが持つTONEのスマホに反映される。なお、親側のスマホはiPhoneなど他のスマホでも構わない

あらかじめ設定した場所に子どもが出入りすると通知が届く「ジオフェンス」の機能には、事前に設定した場所に入るとスマホにロックがかかる機能が追加。たとえば、学校や塾ではスマホを使わせず、勉強に集中させられるという狙いだ。また、子どもの1日の行動が自動的に記録され、そのサマリーが親のスマホに届く機能も追加された。

▲「行動サマリーレポート」の画面例

これらのサービス・機能は、新モデル「TONE m17」で利用できるほか、「ジオフェンス」の新機能を除けば、現行の「TONE m15」でも利用可能。

TONE m17の販売価格は3万4800円(税抜)で、TONE m15は2万9800円(税抜)。ただし、TONE m15は契約時に「基本プラン月額料金1年無料」または「端末代金1万円値引き」を選択できる。

さらに、8月1日〜10月1日には、同一名義で複数台を購入・契約する場合は、基本プラン月額料金が6か月無料になる「はじめてのスマホ」キャンペーンも実施。8月1日〜終了時期未定で、TONE m17に機種変更をする人を対象に、基本プラン月額料金が6か月無料になるキャンペーンも実施される。

なお、トーンモバイルは、従来、通信速度を500〜600kbpsに抑えることで、使い放題を実現していたが、8月1日からは通信速度の上限を撤廃し、通信が混雑していない状況では、より速い速度で利用できるようになる。ただし、モバイル回線で動画を観たり、アプリをダウンロードしたりする際は、別途高速チケット(300円/1GB)の購入が必要だ。

>> TONEモバイル

 


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(取材・文/村元正剛

むらもとまさかた/ITライター

iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

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