2018年の大本命!? Galaxy S9/S9+は革新的カメラがすごい!

Galaxy S9は5.8インチ、Galaxy S9+は6.2インチのAMOLED(有機EL)を搭載しています。昨年発売されたGalaxy S8/S8+と同じ画面サイズで、同じように左右がフレームレスに見える縦長の「Infinity Display」を採用しているので、正面から見ると、Galaxy S8/S8+と見間違えそうです。

▲5.8インチと6.2インチの2モデル展開

ですが、背面のデザインは前モデルから大きく変更されています。Galaxy S8/S8+ではレンズの横に指紋センサーがありましたが、これをレンズの下に移動。シンメトリーのデザインになり、指紋センサーの位置も、端末を手にしたときに自然に指があたるポジションになりました。

▲Galaxy S9は大画面を搭載しつつ、スリムで持ちやすいことが魅力

▲Galaxy S9+は1200万画素のデュアルカメラを搭載

しかもGalaxy S9+はデュアルカメラを搭載しています。ふたつのレンズは標準と望遠の組み合わせで、遠くの被写体を引き寄せて撮影できることはもちろん、デジタル一眼カメラで撮ったかのように背景を美しくぼかすこともできます。

と聞くと、カメラがすごいのはS9+だけ? と思うかもしれませんが、そんなことはないんです。カメラはどっちもすごいんです! S9/S9+のメインカメラには、初めて機械的な絞り装置を搭載しています。絞りとは、レンズから入る光の量を調整するもので「F1.8」などと表される数値が小さいほど、絞りが開いて多くの光を取り込める、数値が大きいほど絞りが閉じて、取り込める光の量が少なくなることを意味します。Galaxyの新しいカメラは撮影シーンの明るさを検知して、絞りが自動で「F1.5」または「F.2.4」に切り替わるんです。つまり、暗い場所ではF1.5で撮れるのですが、おそらく“暗い場所で最も鮮明に撮れるスマホ” と言っても差し支えないでしょう。

▲発表会が終わった時には日が落ちていたのだが、夜間の屋外のデモンストレーションでカメラの高感度を実感

画像センサーもメモリ積層型の新しいタイプに変わりました。これにより最大960fpsで撮影したビデオを30fpsで再生する「スーパースローモーション」も楽しめるようになりました。0.2秒の瞬間を約6秒でスロー再生するように撮影でき、肉眼では見られない衝撃的な映像が簡単に撮れることがセールスポイント。撮影したスロー動画を、ループさせたり、逆再生したり、BGMを付けたりといった編集も楽しめます。

▲「SUPER SLOW-MO」というモードに設定して、ピントを合わせたところをタップしてスタンバイ。シャッターをタップした直後だけが960fpsで記録される

「AR Emoji」という新機能も注目を集めていました。アップルのiPhone Xに搭載された「アニ文字」に対抗すると思われる機能ですが、Galaxyの「AR Emoji」はフロントカメラで写した自分の顔で動くキャラクターを作れることがポイント。「アニ文字」と同じようにキャラクターを自分の表情に連携させられるほか、18種類のスタンプが自動生成されるので、日常的なメッセージのやり取りにも使えます。

▲自分の顔で「AR Emoji」を作って見た

▲自動生成されるアバターのようなキャラクターを、肌や髪の色を変えたり、服装を選んだりしてカスタマイズできる

内蔵スピーカーはステレオになり、チューニングは音響メーカーのAKGが手がけています。さらに「Dolby Atoms」のサラウンドサウンドにも対応。実際に聴いてみましたが、前モデルよりも圧倒的に迫力があり、映画やゲームを楽しむ際の没入感が向上しそうです。

▲左右にスピーカーを配置し、臨場感あふれるサウンドを楽しめるようになった

Galaxyシリーズは、従来から複数のセキュリティロックから選べましたが、Galaxy S9/S9+では、新たに「Intelligent Scan」が追加されました。これは、顔認証と虹彩認証と組み合わせたもので、よりセキュリティが強化され、暗い場所でも識別しやすくなるという利点も兼ね備えています。

▲顔認証と虹彩認証の欠点を補完し合うことで、さらに精度を向上

カラバリはどちらも4色で、Galaxyならではの質感の高さも健在。グローバルでは3月16日から順次発売されますが、日本での発売時期は発表されていません。されど、Galaxy S8/S8+の後継モデルとして、そう遠くない時期に発売されるのは間違いないはず。今夏のハイエンドスマホの大本命となりそうです!

▲手前からコーラルブルー、チタニウムグレイ、ライラックパープル、ミッドナイトブラック

 


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(取材・文/村元正剛

むらもとまさかた/ITライター

iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

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