日本発売を期待!キーボードが大進化した新型「Yoga Book」が面白い!

▲自由なスタイルで使えることが特徴

▲ディスプレイが表にくるように折り曲げると電子書籍ビューアーに

新しい「Yoga Book C930」は、10.8インチの液晶ディスプレイ(解像度2560×1600ピクセル)を搭載し、もう1面のタッチパッドにはE-Inkディスプレイを採用しています。E-Inkとは電子書籍ビューワーなどに用いられる電子ペーパーのこと。ここに電子書籍を表示したり、専用のペンを使って、アナログの紙に書くような感覚で、文字や絵を描いたりもできます。

▲紙にボールペンやサインペンで書いているような、サラサラとした書き心地

新モデルの大きな進化点として注目されたのがソフトウェアキーボード。前モデルでは、キーボードはバックライトによって表示される固定のものでしたが、新モデルでは、ユーザーが選択したキーボードを表示できるようになりました。ある程度のカスタマイズが可能で、自分がタイプしやすいキーボードを設定することができるようです。

▲キーボードをタップしたときの音や振動もカスタマイズできる

IFAのブースに展示されていたモデルは、開発途中とのことで、日本語キーボードに設定しても、日本語が入力できなかったのですが、「日本語」が選べるわけですから、日本発売の可能性が高いと思います。

▲日本語キーボードに切り替えてみた

▲まだ日本語を入力できなかったが、慣れると軽快に入力できそうなタッチ感だった

なお、キーをタップすると物理キーを押した時のような触感が得られ、キーが下がったように見える演出も加えられています。「ソフトウェアキーボードは操作しにくい」という人も試してみる価値がありそうです。

E-Inkディスプレイにペンで入力した文字や絵をコピーして、液晶ディスプレイ側に貼り付けられるという、ユニークな機能も備えています。手書きのイラストを選択して、Wordに貼り付けたり、手書きの文字を読み取ってデジタルデータ化するOCR機能も使えるとのこと。

▲手書きの文字を囲んでコピー

▲手書きの文字やイラストを取り入れたドキュメントを作成に便利そうだ

折りたたんでも厚さはわずか9.9mmで、重さは775g。OSはWindows 10 Homeで、CPUは第7世代のインテル「Core i5」または「Core m3」、メモリは4GBで、ストレージは256GB(最大)。2つのUSB Type-CポートとmicroSDも備えているので、モバイルノートとしての役目も十分に果たしてくれそうです。

▲折り畳んだ状態で、トントンとノックするように軽く叩くと、このくらいの隙間が開いて、スムーズに開けられるというギミックも楽しい

▲付属のペンは鉛筆ライク

ヨーロッパでの市場想定価格は1000ユーロ(約12万9200円)。日本発売は未定ですが、発売されたら、ぜひ店頭で “おっ、これは!” と思うであろうキーボードの手応えを体感してくださいね。

>> レノボ

 


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(取材・文/村元正剛

むらもとまさかた/ITライター

iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

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