【LAオートショー2015注目車/フィアット】30年ぶりに復活!124スパイダー

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「500(チンクエチェント)」が売れに売れまくったフィアットだけに、自らが抱える“ヘリテージ”を放置しておくはずはありません。500の次のモチーフは、1966年に初代がデビューし、85年までの20年間に渡って生産された「124スパイダー」。駆動方式は初代と同じく、FR(フロントエンジン/リアドライブ)の2シーターです。

ご存じの方も多いかと思いますが、このモデルの基本骨格は、マツダ「ロードスター」のそれ、そのもの。ロードスターの兄貴分的存在で、ボディサイズはフィアット仕様の方がひと回り大きくなっています。

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新しい124スパイダーは、単にロードスターのバッヂを付け替えただけのモデルではありません。ボディパネルはすべてフィアットオリジナル。つまりイタリアンデザイン。ヘッドライトのデザインなどに、初代のモチーフが反映されています。そして、よりイタリア車らしさを演出するために、伊達なフォルムとディテールを織り交ぜ、結果、全長もロードスターより延長されました。

エンジンは“マルチエア”と呼ばれるフィアット製の1.4リッター直4ガソリンターボ。ヨーロッパ仕様では、最高出力140馬力、最大トルク24.5kg-mと、日本仕様ロードスター(自然吸気の1.5リッターガソリン)の最高出力131馬力、最大トルク15.3kg-mと比べ、大幅にスペックアップ。さらにアメリカ向けには、160馬力仕様も用意されるとのこと。最大トルクの発生回転数が低いので、パワードリフトだって思いのまま、と予想します。

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インテリアの造形は、基本的にはロードスターと共通。ただし、トリム素材をフィアット独自のものとしているため、イタリアブランドならではの仕立ての良さを感じられそうです。

ウワサでは、さらに高性能なアバルト仕様も追って登場するといわれるニュー124スパイダー。早く日本に上陸して欲しい1台ですね!

<SPECIFICATIONS>
☆ヨーロッパ仕様
ボディサイズ:L4054×W1740×H1233mm
ホイールベース2310mm
車重:1050kg(6MT)
駆動方式:FR
エンジン:1368cc 直列4気筒ターボ
トランスミッション:6速MT
最高出力:140馬力/5000回転
最大トルク:24.5kg-m/2250回転

(文/ブンタ)

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