フランス初の宇宙を体験した時計「イエマ」の新クロノグラフ

▲「スペースグラフ Zero-G」

水平飛行している航空機の機首を急激に上げてエンジンをアイドリング状態にすると、放物線を描くような軌道での飛行が行われます。この状態がパラボリックフライト(放物線飛行)と呼ばれるもので、この間機体内は約20秒間の微小重力状態に。大気圏内で人工的に作り出したこの空間は、一般的には無重力実験や宇宙実験装置の動作検証などの科学実験に用いられています。

▲「スペースグラフ Zero-G スティールブラック」

▲「スペースグラフ Zero-G スティールブルー」

急激な重力の変動を繰り返すパラボリックフライトは、時計にとっても非常に過酷な環境。その厳しい環境に耐えるものとして設計されたのが、今回登場する新しいスペースグラフです。

微小重力空間での使用に耐えるべく設計されたケースは、耐久性と硬度に優れた316 Lステンレススチール製。ムーブメントにはEpson YM90を採用しており、対気速度、パラボリックフライトの飛行時間と距離の測定が可能なタキメーターベゼルを搭載しています。

ダイヤルの微細な質感は月面から着想を得たもので、スーパールミノバC1でコーティングされた時分針と特大インデックスは、放物線飛行でも完全な視認性を確保しようとするもの。ケースバック中央には、1982年の初フライトから連綿と続くコラボレーションの証としてのCNESの公式ロゴが輝き、パラボリックフライト30周年の刻印が添えられます。

カラーはケースにブラックPVDコーティングを施した「スペースグラフ Zero-G」(6万円/税別)、ステンレスの質感をそのまま活かした「スペースグラフ Zero-G スティールブラック」「スペースグラフ Zero-G スティールブルー」(各5万円/税別)の3種類をラインナップ。発売は2月下旬より。

>> イエマ

 


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(文/&GP編集部)

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