最新モデル「Mi 11 Lite 5G」も人気!シャオミに聞く「高性能スマホを安く売れる理由」

■日本で求められる機能は、他国とは異なるのか?

シャオミは2019年12月に日本市場に参入しから、まだ2年も経っていません。しかし、すでに日本でも多くのファンを獲得している印象。日本市場でのニーズは、他の国・地域と異なるのかを聞いてみました。

「日本のマーケットは、中国やヨーロッパなどとはかなり異なります。まず、FeliCaが必要とされること。次に、防水性能を重視するお客様が多いこと。FeliCaは必要なテクノロジーと考えて、今回のMi 11 Lite 5Gに搭載しました。防水については、実際に水中で使いたい人は多くはなく、ある程度の耐水性能を求めている人が多いと認識しています(Mi 11 Lite 5GはIP53に対応)。また、市場によってユーザーの習慣も異なります。日本はもともとPCが普及していて、ユーザーの多くは今でもさまざまな作業をPCで行っています。一方、それほど発達していない市場においては、初めて手にするスマートデバイスがスマホという人も少なくありません。そのため、従来はPCで行っていたことも、スマホでできるようにする必要があります。例えば、インドでは、最初に手にする電化製品がスマホという人もいらっしゃいます。そうなると、スマホにテレビ機能を求める人もいます」(ワン氏)

▲Mi 11 Lite 5Gの主な仕様。おサイフケータイは日本向けの仕様。日本のユーザーが有機ELや薄型を好むことも、このモデルを日本市場に投入する理由だという

Mi 11 Lite 5GはSIMフリーで、国内すべてのキャリアの5Gに対応しているとのこと。2枚のSIMを装着して、2つの電話番号で待ち受けられるDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)にも対応しています。ただし、eSIMには未対応。

▲Mi 11 Lite 5GのSIMスロットには表裏1枚ずつ、2枚のnanoSIMを装着可能。2枚目はmicroSDとの排他利用

「eSIMに普及に向けて、さまざまな取り組みが行われていることは理解しています。われわれも将来に向けた検討をしていて、現在リサーチしているところです。eSIMは、まだグローバルでの普及率は低いですが、消費者に利益になる機能になれば、前向きに検討したいと考えています」(ワン氏)

現時点では、これと言った弱点が見当たらないMi 11 Lite 5G。筆者も1週間ほど使ってみましたが、ストレスなく快適に操作でき、「Netflix」なども満足できる画質・音質で楽しめる。ahamoやpovo、LINEMOなどの新プランのユーザーも検討の価値がありそうです。

>> Xiaomi「Mi 11 Lite 5G」

 

<取材・文/村元正剛(ゴーズ)

村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

 

 

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