日本の美意識を“桜隠し”で表現するグランドセイコー「44GS」記念モデル

1960年に国産初の高級腕時計を目指して誕生したグランドセイコー。世界を相手に堂々と渡り合う高級腕時計にふさわしいデザインを追求した末に開発陣がたどりついたのが、日本特有の美意識を原点としながら“燦然と輝く腕時計”を実現しようという目標でした。

目標達成に向かうプロセスのなかで生まれたのが、現モデルにおいてもなお継承されている“セイコースタイル”なるデザイン文法。そしてその礎を築いたのが、1967年発売の傑作「44GS」だったのです。

今回発売される「44GS 55周年記念限定モデル」では淡くはかない桜色が印象的ですが、これは日本特有の自然の美しさを伝える「桜隠し」という言葉を体現するもの。


「桜隠し」とは、旧暦3月の桜の咲く時分に雪が降り、満開の桜に積もる雪が花を隠してしまうことを表現した春の季語。グランドセイコー機械式モデルのふるさとである「グランドセイコースタジオ 雫石」が位置する東北地方などで用いられる、地方独特の季語です。それぞれの季節の象徴が共存するはかなくも美しい情景を、繊細な型打ち模様とグレイッシュピンクで再現しています。

搭載するのは手巻き式メカニカルムーブメント、キャリバー9S64。小型ながらも約72時間のパワーリザーブを搭載、静的精度での平均日差+5~-3秒、携帯時の精度は日差+10 秒~-1秒目安という優れた精度を備えます。

鏡面仕上げを施したステンレススティールケースには凛とした美しさが漂い、あたたかな印象をもたらすボックス型サファイアガラスと好対照をなしているのもまた楽しい。裏ぶたには限定モデルの証となる“LIMITED EDITION”の文字とシリアルナンバーを刻印しています。

ケース外径36.5mmというサイズは、現代の「44GS」史上最も小型径にあたるもので、これに合わせて針もより端正なものに。厚さ11.6mmという薄さ、手になじむ快適な装着感も魅力です。

4月22日よりグランドセイコー ブティックオンラインにて先行発売をスタート、続いて6月10日よりグランドセイコーブティックおよびグランドセイコーサロン、マスターショップにて販売取り扱いをスタートします。

>> グランドセイコー

<文/&GP>

 

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