グランドセイコーの心臓“キャリバー9S”が25周年。初搭載モデルのサイズを再現した限定版が登場

世界でも数少ないマニュファクチュールであるグランドセイコーの歴史が凝縮された9Sメカニカル。最新技術と匠の技を融合した、世界に誇るムーブメントです。

「Heritage Collection キャリバー9S 25周年記念限定モデル」に搭載した自動巻き(手巻つき)キャリバー「9S85」は、機械式時計の精度を司る“てんぷ”が、一般的な6振動/秒や8振動/秒などのムーブメントよりも振動数の多い、1時間に3万6000回振動することから「ハイビート36000」と呼ばれています。

▲SBGH311

高振動による安定した精度と引き換えに課題となるのが、持続時間と耐久性。そこで「9S85」では、“ひげぜんまい”と“動力ぜんまい”など、主要部品の素材を見直し、“脱進機(がんぎ車)”に半導体の製造技術を応用した“MEMS技術”を採用することで、強度や寸法精度、軽量性を向上。

その繊細なパーツを熟練の職人たちの手で精巧に組み上げ、ハイビートでありながら耐久性と持続時間をアップし、日差+8~-1秒という高精度を実現しています。また、6年をかけて完成した新しい“動力ぜんまい”により、大きなトルクを確保し、約55時間のパワーリザーブを可能にしました。

この高精度な機械式ムーブメント「キャリバー9S」を初めて搭載した「SBGR001」がリリースされたのは、1998年。現代の名工に選ばれ、黄綬褒章を受章したウオッチデザイナー、小杉修弘氏による、上質で普遍的な美しさを持つデザインが話題となりました。そのDNAを受け継いだ「雲海」では、ケース径37mm、厚さ13.3mmと、「SBGR001」とほぼ同じサイズに設計。

ダイヤルには、グランドセイコーの機械式モデルの製造地「グランドセイコー 雫石」に近い雲海に包まれた夜明けの岩手山をイメージし、質感の異なるシルバーの層を重ねた模様で演出。光の当たる角度によってさまざまな表情を見せます。

シースルーバックから見える「キャリバー9S85」のチタン製回転錘にも同様の模様を施し、さらに陽極酸化処理による爽やかなスカイブルーによって雲海の上に広がる青空を表現。グランドセイコーの獅子のエンブレムもデザインされています。

この特別な限定モデルは、世界限定1200本 (うち国内:600本)で1月27日よりグランドセイコー ブティックオンラインにて先行発売、2月24日より各取扱店舗で発売予定です。

▲SBGR325

4月にはキャリバー9S65を搭載した限定モデル「中天の空」もリリース予定とのことなので、こちらも注目です。

>> グランドセイコー「Heritage Collection キャリバー9S 25周年記念限定モデル 雲海」

<文/&GP>

 

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