動画を見れば一目瞭然!瞬間翻訳機「ili」の真の実力とは?

1月31日に行われた発表会は、ログバーのCEOである吉田卓郎氏が、なぜ「ili」を作ろうと思ったのか、から始まりました。

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きっかけは吉田氏が高校生の頃の経験から。渡米した際に英語が通じず困ったこと。その後、少し英語が話せるようになりコミュニケーションが取れるようになったことで一気に世界が広がったことなど、自らの経験を披露。英語を問題なく話せるようになった今、振り返ってみると「少し通じる」「まぁまぁ通じる」ときが最も楽しい時期だったと言います。

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今はスマホがあります。スマホに話しかけて、それを翻訳した音声を相手に聞かせる。そんなことも可能です。しかしこれでは、まずスマホのアプリを立ち上げ、スマホに向かって話しかけ、それを翻訳させ、最後にスマホを相手に向けて翻訳された音声を聞いてもらう。はたしてこれで、スムーズなコミュニケーションといえるのだろうか。間にいくつものアクションがあり、最後にスマホを押し付けられるように向けられれば、相手はイラッとしてしまうかもしれません。

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そんな一連の流れをスムーズに行えるデバイスを作りたい。そう考えて始まったiliの開発は、2年間におよんだとのこと。使うにあたり、人と人とのコミュニケーションという点に重きを置き、いかに自然と対話できるかにもこだわったそう。

そのこだわりのひとつが翻訳スピード。iliは、音声を認識すると瞬時にテキスト化して翻訳し、別言語で音声化します。この一連の作業をスムーズに行うため、あえてショッピングや食事、トラブル、移動といった旅行シーンに特化しています。これにより、Wi-Fi接続によるネット上の膨大なデータベースを必要としなくなりました。だからこそ、ネットのつながらない環境でも使えます。

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もちろん、ビジネスでの打ち合わせや商談、医療現場といった高度な単語や専門用語が必要なシーンでは使えません。しかしこの割り切りが、対話感覚に近いスピードと、世界中どこでも使える端末へと仕上げられたといえます。

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相手がある対話だからこそのこだわりは、端末の使い方にも現れています。それがマイクとスピーカーの位置です。

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前面の丸い大きなボタンを押しながら、上部にあるマイクに向けて話しかけます。話し終わりボタンを離すと、裏面にあるスピーカーから翻訳された音声が流れます。

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▲前面上部、ボタンの上にマイク穴がある

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▲背面上部にはスピーカー

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▲ボタンは前面の大きな丸いボタンと、右側面にあるこの電源ボタンのみ

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▲下部には充電やデータ転送に使うmicroUSB端子

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▲クビからぶら下げられるようにストラップホールも備える

これにより、端末を動かさなくても相手が聞き取りやすい状態になり、コミュニケーションが取れます。たとえば日本語から英語の場合、前面から日本語が入り、そのまま一直線に英語となって対面する相手に届く。声が一直線となって、しかも言語を変えて相手に伝わります。この点にもこだわったと吉田氏はいいます。

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たしかに使っているところを見ると、使い方や、タイムラグを感じない翻訳スピードなど、他言語間でもスムーズなコミュニケーションが取れそうです。

実際に使ってみても、それを実感しました。もちろんデバイスを介しているという点は、同一言語を使って話している感覚とは異なります。しかし一方が旅行者だと認識できる状況であれば、十分スムーズな対話ができるのではないでしょうか。

と、いかに文字で説明しても、なかなか伝わりづらいですよね。そこで、実施に使っているシーンを動画で撮影しました。どの程度スムーズなのかを確認してみてください。

 

■これが実際の使用動画!

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