[Gear Maniax #086] MAX1100ルーメン!小さくてEDCに最適な充電式フラッシュライト

構造を見る限り、一般的な18650電池であれば装てん可能なようで、充電もできました。ただ、メーカーや機種によって使えない場合があります。さすがに全ての取り合わせをチェックすることは困難なので、あくまでも懐中電灯としての点灯機能に絞ってご紹介します。とはいえ、ST10はほとんどの18650を許容するタイプかと思います。

充電はマイクロUSBポート。パソコンなどのUSBポートなどに接続すれば簡単に充電できるようになります。

サイズはとにかく小さい。カタログスペックでは113mm、片手で楽々取り扱えるサイズです。SUREFIRE「L1」などの往年の大型1セル系ライトよりも小さいのは驚きです。これならEDCも楽々。

「L1」で思い出しましたが、光学系は初期の「L1」に似たコリメーターレンズタイプ。最初同一かな?と思いましたが、「ST10」の方は中心部がフロスト加工になっています。また設計思想も若干異なるようです。

好みや目的によっても評価は変わってくると思いますが…、世代で言えば「ST10」の方が流行の設計だと思います。

その配光は実に実用的。私個人的には非常に好きなものです。中心照度が高め、程よく集光されていると同時に、幅広い周辺光がほぼ真横まで出ています。こうした、継ぎ目が目立たない配光は実に使いやすく、安心感の高い配光かと思います。

この配光のため、暗いモードでも手元~足元はもちろん、10m以上先へも楽に投射できます。ただし、基本的な光学設計はミドル~ロングレンジかと思います。地図や書類の確認に使うのではなく、足元~前方の方に優れているように感じます。

ミドルレンジを重視する方にはおすすめではないでしょうか。

操作はサイドスイッチのみで行います。クリックで点灯、そのままクリックを繰り返すと明るさがLOW→MED→HIGH→TURBOと遷移します。モードメモリが機能するタイプで、前回消灯時の明るさで再点灯できます。ダブルクリックでストロボ、さらにダブルクリックでSOS。SOSがMEDと同じ100ルーメンなのは、KLARUSの特徴ですね。1100ルーメンで短時間だけSOSを出せる仕様は、個人的にはそれほど価値を感じません。もっとも、そういう話になるとSOS信号自体にどれほどの意味があるか…という話になっていましますが。

ボディは6061T6アルミ。6061アルミは超超ジュラルミン(7000番台)ではないのですが、それに類する素材です。それをお約束のHA3コートで仕上げています。
HA3はハードアナダイズ処理の規格のひとつ。塗装とは異なり、アルミの表面自体を酸化させて硬質皮膜を形成します。この皮膜はアルミナに似ており、非常に硬く、またアルミ以上の高い耐食性を誇ります。

コンパクトで、オーソドックスな電池を使用する優秀なEDCライト。商品には充電池や充電ケーブルが付属するので、お得感満載です。

特筆するべき明るさや、目新しいギミックはないものの、使い勝手良好で良い相棒になってくれるライトです。(アカリセンター価格:7053円)

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(文・写真/アカリセンター・HATTA)

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