北に水深1000m超の富山湾、南に3000m級の立山連峰を擁する富山県の高低差は実に約4000m。変化に富んだ豊かな自然が育んだ山海の幸はまさに絶品揃いです。また江戸時代から明治時代にかけて北前船の要衝として栄え、伝統的な食文化が形成されてきました。
まさにグルマンの聖地とも言える夏の富山県に足を運びました。
◾️銘酒「満寿泉」のお膝元で“温故知新”を実感!
▲北前船の寄港地として繁栄し、富山の食文化や商業、工芸の基盤となった湾岸地区。近年は古民家のリノベーションが進み、ギャラリーや飲食店などが軒を連ねて多くの観光客で賑わう
陸の玄関口である富山駅から、街のシンボルである路面電車(富山港線)に揺られること約 25分。最初の目的地である岩瀬地区に到着です。
ここ岩瀬はかつて北前船の寄港地として栄えた地。北海道から日本海を経て大阪へと向かう船が行き交い、海運と商いの中心として賑わいました。主に米、昆布、酒、薬――さまざまな品がこの港を経由し、町には富と文化が流れ込んだと言われています。今も、町の随所に残る古い建物などに往時を偲ぶことができます。
▲桝田酒造店の桝田社長。現在進行形で岩瀬地区の町おこしに取り組んでいる
ここで出迎えてくれたのが、富山を代表する銘酒「満寿泉」を醸す蔵元・桝田酒造店の五代目である桝田隆一郎さん。桝田さんは古民家など歴史的建造物をリノベーションし、飲食店や作家の拠点づくりなど岩瀬の街づくりを推進してきたリーダー的存在だそう。
桝田さんの案内のもと岩瀬の町並みを散策しつつ、気鋭の地元作家が創る工芸品が並ぶさまざまな工房や、蕎麦店、昼のみ営業を行う隠れ家的なバー、さらにクラフトビールのレストランなどを案内していただきました。
▲通りには隠れ家的なバーが。分かりにくいので発見する楽しみも!
▲多様な種類のクラフトビールが楽しめるビアパブ「KOBO Brew Pub」

「実は現在、岩瀬地区にいる作家や料理人の多くが県外からの移住者。地元の方々や新たな移住者の皆さんの協力のもと、伝統と革新が共存した岩瀬の魅力をさらに発信したい思いです。また最近では漁港近くという地の利を生かし、富山湾で獲れた鮮度抜群の魚介類を教材として使用する『北陸すしアカデミー』もスタート。寿司職人の育成にも力を入れています」(桝田さん)
▲銘酒「満寿泉」で知られる桝田酒造店。敷地内には販売店も併設され、試飲はもちろん気に入った酒を購入できる
そんな桝田さんの熱意に圧倒されつつ、最後に訪れたのが桝田酒造店の試飲所「沙石」。こちらでは、満寿泉をはじめさまざまな日本酒を試飲できると聞き、さっそくご相伴にあずかることに。
▲単品での試飲(200円〜)のほか時間制の飲み放題(15分1500円〜)もあり日本酒党には嬉しい限り
オススメを伺い、まず頂いたのが「MASUIZUMI GREEN」。白ワインを思わせる酸味と軽い飲み口が絶妙で、炎天下を歩いてきた乾いた身に染み渡ります。思わず「旨い!」と声が。次に「純米大吟醸 寿」を試飲すると、果実のような上品な吟醸香とともに、磨き上げられた米の旨みが感じられるふくよかな味わいがこれまた絶品! まだ午前中ということもあり、後ろ髪を引かれつつその場を後にしました。
桝田酒造店 沙石
富山県富山市東岩瀬町93
TEL:080-2962-6683
営業時間:10:00〜18:00(最終受付17:15)
定休日:火曜
>>とやま観光ナビ(沙石)
◾️ランチは瀟洒なカフェ『Kitchen&cafe GAREGARE』へ
▲白えびをはじめ富山湾の幸が味わえるカフェ&レストラン。白えびを使ったピザやハンバーガーも人気
時折吹く心地よい風とともに潮の香りがほのかに漂うのを感じながら、ほろ酔い気分で岩瀬の町を散策します。そろそろお昼時。海辺にほど近い瀟洒なカフェ『Kitchen&cafe GAREGARE』を見つけ、こちらでランチをとることに。さっそく「白えび-桶-」のメニューが目に飛び込んできたので、迷うことなくこちらに決定。富山名物といえば、やっぱり白えびは外せませんよね。
▲「白えび-桶-」白えびのおみそ汁、漬物付 3990円
ご飯とともに盛られた鮮度抜群の白えびを茶碗によそい、薬味とともに軽く醤油をかけてパクリ。プリプリの食感とともにじんわりと甘さと旨みが広がります。ご飯との相性も言わずもがな。「白えびってこんなに美味しいの!」と感動しつつ、気づけばあっという間に料理を平らげていました。「あ〜、富山だ〜」と改めて実感する大満足のランチとなりました。
Kitchen&cafe GAREGARE
住所:富山県富山市岩瀬天神町3
TEL:076-460-4008
営業時間:11:00〜17:00
定休日:月曜
>>とやま観光ナビ(Kitchen&cafe GAREGARE)
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