中国・深セン&広州製造工場潜入レポート ―「小さい財布」製作日記③ 後編

■広く快適な工場

▲さまざまなブランドのバッグや服飾小物を作る工場なので、各種素材が運び込まれている

工業製品とは違い、手作業が多いためラインなどはない。大型の機械がないからなのか、工場内は予想よりはるかに静かだ。そしてキレイに整頓されていて、清潔。広さにも余裕があり、ゆったりとした空間でさまざまな工程の作業が行われている。

案内してくれた工場長によると、働く人の多くは、中国全土から集まってきているらしい。

作業する人たちは、黙々と仕事をこなしている。モノグッズ現地スタッフによると、

「有名ブランドもやっているだけあって、細かい部分までしっかり仕上げてくれるんですよ」

とのこと。

▲ひとつひとつ形の異なる革から、極力無駄を減らしてパーツを切り出す

▲切り出されたパーツ類

▲パーツ取り用の型が並ぶ棚

2階に上がると縫製作業が行われていた。ここは女性が多いが、もちろん男性もいる。

▲業務用のミシンがずらりと並ぶ

▲この日の気温は約30℃。雨も降っていたので蒸し暑かったが、窓を開け放ち、天井から下がった扇風機が回る工場内は、エアコンなしでも快適だった

順番に作業所を巡っていくと、工場長が立ち止まり何かを説明しはじめた。「ここで、我々の財布を作っているそうですよ」(モノグッズ現地スタッフ)

 

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