8000円台で満足な音質!意外と侮れない「Duo Free TT-BH062」【イヤホンレビュー】

日本ではイヤホンの激安ブランドとして定着しつつあるTaoTronicsですが、元は2007年に米国で起業し中国・深センに本社を構えるデジタル家電メーカーSUNVALLEY社のオーディオブランド。日本法人もあるし、製品パッケージも説明書も日本語のものが用意されてます。

今回試してみた「Duo Free TT-BH062」はイヤーモニターの形状をベースにした“カスタムIEMシェイプ” というカタチになっていて、イヤホン外側にあたる部分は全てタッチセンサー。見た目はブラック鏡面仕上げでクールです。

売りのひとつである“カスタムIEMシェイプ” は、装着してみるとたしかに上手くフィットします。落下防止のフィン等は付いていないのですが、耳の形に合えば密着して落ちる心配はありません。イヤーピースはS/M/Lの3サイズ。シリコン素材で柔らかくフィットするタイプです。IPX4防水なのでランニング程度なら持ち出せそう。

凝っているのが持ち運び用のケース。表面はレザー調の仕上げで質感もなかなか。レザーストラップも付きます。バッテリーの駆動時間はイヤホン本体で3時間と短いので、合計16.5時間持ち出せるようになる充電ケースの活用は必須です。

音楽を聴くまでも簡単。ケースから取り出すと自動で左右を接続後にスマホとのペアリングモードになるので、初回のペアリングはラクラクです。

タッチセンサーによる操作は左右のイヤホン1回タッチで音量+/ー、2回タップで左右どちらでも再生/停止、そして3回タップは次の曲/前の曲に割り当られています。タッチセンサーは軽く触れるだけで反応するので、操作しても耳からズレにくいのがメリット。最も良く使う音量操作もワンタッチなので、操作性にも優れています。

 

■気になる音質をチェック!

宇多田ヒカルの『あなた』では、声がクリアに通る臨場感があり、ハンドクラップの音の広がりもしっかりと現れて、低音のリズムの刻みもしっかりと鳴らします。BrunoMarsの『24K Magic』を聴いても、ディープに沈む低音のエネルギー感に、空間のなかの音の定位感もタイトです。

Bluetoothの接続コーデックがスタンダードなSBCのみなのですが、音質は合格点。イヤホン部の出来の良さは音質に定評のあるTaoTronicsの強みですね。ただし、都内の電車に持ち出して音楽を聴いていると数回の音切れが発生してしまったのは、仕方ない所かもしれません。

「Duo Free TT-BH062」の価格である、8000円台前後の予算となると、GLIDiCやAVIOTといった日本の人気ブランドも選択肢に入ってくるなか、価格に対しての音質は高いと感じます。イヤホン単体の連続再生時間3時間は少し心許ないですが、同価格帯のライバル機種も似たスペックの機種が多いので仕方ないところ。

あとは、激安ブランドとして定着しているTaoTronicsだけに、セール時の値下げで更なるコスパ勝負に期待してます!

>> TaoTronics

 


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(取材・文/折原一也)

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