変形ギミックと利便性を融合した“多関節”クリーナー【男前家電レビュー】

■最近のトレンドは「充電ドック付き」ですが…

スティック掃除機というと、本体とヘッドがほぼ一体化したエレクトロラックスの「エルゴラピード」シリーズのような低重心タイプ、本体に延長パイプとヘッドを取り付ける、ダイソンの「Dyson V11」のような手元重心タイプの2つに大きく分かれます。

前者の多くは付属する充電台に置くだけで「収納」と「充電」という2つの重要なポイントをクリアしますが、後者の場合は充電台が付属するモデルがほとんどなく、「収納」と「充電」をクリアするソリューションが大きな課題になっていました。

ダイソンが2019年4月に発売した「Dyson V11」などもそうですが、コードレススティック掃除機の最近のトレンドの1つとして「充電台付属モデル」が増えた点が挙げられます。Dyson V11のほか、三菱電機の「iNSTICK ZUBAQ」、パナソニックの「POWER CORDLESS」、日立アプライアンスの「パワーブーストサイクロン」などがそうです。

■Shark EVOFLEXはセパレート充電を採用し、折りたたみも可能

▲Shark EVOFLEXは折りたたんで自立収納できるのがユニークなポイント

Shark EVOFLEXはそれとは異なるアプローチになっています。まず大きく違うのが充電スタイル。下位モデルの「S10」(直販価格3万6500円)はACアダプターから本体に直接充電するスタイルですが、上位モデルの「S30」(同4万6000円)と「S20」(同4万4000円、直販限定モデル)はバッテリーを取り外して付属する充電台に載せて充電する「セパレート充電」スタイルを採用しています。

▲掃除するときには延長パイプを開いて使います

S30とS20はバッテリーが2個付属しており、S10は標準モードで約19分(モーターヘッドの「DuoClean」装着時)の連続掃除が可能。S20、S30はバッテリーを取り替えることで約38分の連続掃除ができるようになっています。

▲本体後部に操作ボタンを配置

そしてここが最もユニークなポイントですが、Shark EVOFLEXは「折りたたみ」ができるようになっています。使用時の製品サイズは高さ1090×幅239×奥行き132mmですが、折りたたんだときのサイズは高さ605×幅239×奥行き295mmとかなりコンパクトになります。

A4コピー用紙が幅210×奥行き297mmですから、それよりも少しだけ幅が広い程度。高さ605mmなら、カウンターキッチンの下などにも余裕で置けます。

▲バッテリーには残り掃除時間の目安が分かるインジケーターを搭載。ここもメカニカルなデザインで男心にグッときます

▲種類の異なる2つのブラシを搭載した独自ヘッドの「DuoClean(デュオクリーン)」は、まるで外車のフェイスのよう

【次ページ】折りたたみボタンを押して掃除をスタート

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