[Gear Maniax #139] 光の到達距離1400m超!とにかく“飛ぶ”モンスターライト

リフレクター、深っ!

やばい深さですね。しかも底に見えているのはXHP35 HI。飛ばし系LED+ディープリフレクター。「飛ばすぞ!」という意思をひしひしと感じる仕様になっています。

ひとつひとつのリフレクターは有効開口径で43mmもあります。換算すると50mmクラスのヘッドサイズ。それだけでも十分飛び系ですが、それを5つ束ねたのが、この「X65 MINI」です。

中心照度も驚くほど高いのですが、周辺光も明るいため、中心だけが目立つ「K70」や「T27」とは雰囲気の異なる照射です。

メーカー公称値ですが、中心照度は492000Cd、到達距離に至っては1403mに及びます。このクラスの大口径ライトとしては珍しく、周辺光も狭いですね。しかしMAX 12000ルーメンですから、照り返しも凄まじく、多少広い程度の室内では完全に死角が無くなる感じがします。

その一方で、ULTRA LOWモードは2ルーメン。このサイズのライトで2ルーメン…。何に使うんでしょうね? しかし5灯合計で2ルーメンですから、1灯0.4ルーメンということになります。電子制御のパフォーマンスを誇示するような設定。

こちらはMED2の1500ルーメン。ULTRA LOWからTURBOまで合計6段階の調光が可能です。ACEBEAMのライトは基本的に器用ですね。大光量や遠距離照射に憧れて購入しても、普段使いもきっちりこなせる汎用性があります。

先ほどちらっと書きましたが、4本の18650電池はカートリッジに収納。多くのメーカーで、マルチバッテリーの収納方法にはブレがあるのですが、ACEBEAMは後発メーカーだけあってきっちりと規格化・統一化されており非常にスマートに感じます。

「X80」「X45」「K65」「K75」など、18650×4本表記のライトのカートリッジは基本的に互換性があります。他社の場合、互換性があるのは2~3機種で、世代が変わるごとに微妙に仕様がずれていくことが多いので、ACEBEAMの統一性は目を引きます。

ボディの全体的なデザインは「エースビーム感」に溢れています。仕上げもいつものように素晴らしく、後悔することはないでしょう。

なかなかこのクラスのライトを個人で活用するのは難しいかとは思いますが、需要が多いのも事実です。また、1000ルーメンクラスを照度を落とさず維持するには、これくらいのボディサイズとスペックが必要です。「リアルに」1000ルーメンを必要とする人には、ACEBEAMのXシリーズは魅力的な選択肢になります。中でも「X65 MINI」は一番飛ぶライトとなります。(アカリセンター価格:3万1991円)

 

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(文・写真/アカリセンター

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