[Gear Maniax #191] もはや灯台レベル!? 1灯ドカンのカッ飛び暴君的ライト

10m照射。6500ルーメンは間違いなく明るいのですが、ACEBEAM Xシリーズのとんでもないライト達を見た後では常識的だと感じます。まだなんとか1000ルーメンクラスと同じ設定で撮れるし。どちらかというと10m先を完全に白く飛ばす集光性がKシリーズの特徴ですね。公称70万カンデラオーバー。犬吠埼の灯台が110万カンデラ、もっと小さな灯台では40万カンデラ程度の物もあるようなので、もはや据え付けの大型機械並みの光度を持っていることになります。

手元では太く感じる光軸が、吸い込まれていくように細く伸びる様子はターボヘッドならではの快感です。が、室内10m程度ではそこまで真価を発揮できません。こういうのは海や山や河原に持ち出して遊ぶとレベルの違う飛距離を楽しめます。大型ライトを抱えての野外照射は気分的にヘビーなんですが、こういうライトを見ちゃうとうずうずしますね。

18650電池を4本搭載。カートリッジ式で、電池さえ正しく装填すればカートリッジ自体に前後の違いはありません。よくできています。またXシリーズ、Kシリーズに共通で互換できるので、もっと手軽に手に入れば大規模運用もしやすいのになあと思うパーツでもあります。

Kシリーズ、Xシリーズのお約束、後付けのキャリングハンドル。Kシリーズの太いボディは鷲掴みにせざるを得ませんが、キャリングハンドルがあれば指に引っ掛けて使用できます。あるとないとでは大違いのアイテムです。好みによっては前後を逆に付けてもOKです。

ちなみにこのネジ穴はカメラの雲台のネジと同じ規格で、三脚に取り付けての運用が可能です。Kシリーズのようなライトは普段から持ち歩く用途ではなく、プロジェクトやミッションごとに持ち出されるライトです。こうして三脚を使い、角度を固定してハンズフリーで照射できるのは大きなメリットでしょう。ただしこのネジ穴、あまり深くなく、周りの平面も狭いので、物理的に雲台に付けられなかったり緩みやすかったりというデメリットもあります。せっかくなので、もうちょっと見直されるとうれしいですね。

例によってACEBEAMのマットな仕上げには高級感があり、シルエットも優等生的。まともな人はあまり買わない暴君的なライトですが、その分楽しめるかと思いますよ。(アカリセンター価格:3万560円)

<文・写真/アカリセンター

 

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