世界の機内食案内[7] Aeroflot 東京〜モスクワ

【東京(成田)〜モスクワ】SU261

[1回めの食事]

アエロフロート

離陸して1時間すると、ドリンクがサービスされます。 アエロフロートでは、ビールはなく、アルコールはワインのみと聞いていましたので、まずは白ワインを飲んでみましょう。

普通のワインボトルから注いでくれました。エチケットラベルもセンスがいい感じ。白ワインはシャルドネのようです。 飲んでみると、やや酸化のニュアンスがあり、果皮のタンニンの渋みを感じます。少し痩せ気味の辛口で、フルーティーさは見当たりません。

これはちょっと飲みにくい。温度もぬるめでも、こういう時に限って並々と注いでくれたりするんですよね……。白ワインをちびちびと飲んで待っていると、ようやく食事が運ばれて来ました。

アエロフロート

 

○牛肉のソテー、ポテト、人参、インゲン、ご飯
○ハム2種、イタリアンドレッシングの野菜サラダ
○のり巻き(沢庵)2個、サーモン寿司
○パン、バター
○チョコレートケーキ
○コーヒー

魚かビーフのチョイスで、ビーフを選択。このところ魚での選択ミスが続いていたので慎重になります。牛肉は厚みがあり、やや硬くて噛みごたえがあります。

実は私、こういう食感の肉は嫌いではありません。いえ、むしろ好きなんです。味付けは独特で、塩ダレでソテーしているような? コショウを掛けたらいい感じになりました。肉の量は思ったよりも多く、ボリュームがありますので、ガッツリ食べたい人も、ある程度満足できると思います。

お寿司は取り立てるほどの味ではないですが、これが入るとちょっと嬉しいかな? のり巻きの巻きがゆるめで、ほどけ気味でしたけれど(笑)。

 

アエロフロート

 

割り箸が用意されていたのは良かったです。醤油入れは食器の下に置かれていたために気付かず、食べ終わって器を片付けたところで発見。これは軽いショック……。

チョコレートケーキは解凍ケーキだと思いますが、甘いものがあるとほっとします。 コーヒーにミルクを頼んだら、コーヒーフレッシュではなく、ミルクピッチャーからたっぷり入れてくれたのはいいですが、コーヒーがぬるくなったのはご愛嬌(笑)

 

アエロフロート

カトラリー類は白のプラスティック製


 

アエロフロート

次の食事の前の時間帯にアイスらしきものが配られました。 これは、アエロフロートで人気というフローズンヨーグルトじゃないですか! 爽やかな酸味の冷たいフローズンヨーグルトが、いいリフレッシュメントになりました。

しかし、機内がとても乾燥しています。搭乗前にお茶のペットボトルを買って持ち込んだので、こまめに飲んで渇きを癒しました。


[2回めの食事]

食事前のドリンクサービスは到着予定時刻の3時間前。この時はソフトドリンクのみ。 続く食事サービスでは、パスタか魚のチョイス。隣の人のパスタがおいしそうだったので、迷わずパスタ!

 

アエロフロート
○ショートパスタのラザニア風 トマトソース
○コールドチキン、オリーブ
○大根と人参のマヨネーズサラダ、サニーレタス
○ゴマバンズ、バター
○Milky Way Chocolate Whip

トマトソースのパスタはラザニア風。パスタは失敗しない機内食のひとつですし、トマトソースなので味の予想もつきます。これが焼き立てアツアツでした。温かい食事は、よりおいしく感じますね。

サラダはマヨネーズ風味で味がよく、チキンもあっさりして食べやすいものでした。 パンはゴマのバンズ、バターはオーストラリア産、ミルキーウェイはアメリカ産。 日本でもおなじみのミルキーウェイは、甘いものが切れた時の非常用にキープ。旅の先が長いですからね。

そうそう、機内では喫煙がNGなこと(これは当然ですが)、機内に持ち込んだアルコールを機内で飲むことはロシアの法律で禁止されていることが機内アナウンスで流れました。 搭乗前に売店でシャンパーニュのミニボトルを買い、それを機内で飲むことが楽しみ♪ という友人がいますが、彼女はアエロフロートには乗れません(笑) 。

実は私も売店のビールに心惹かれていましたが、アエロフロートに乗る時は、搭乗前に飲み切ることを心がけたいと思います。

 

(取材・文/綿引まゆみ

watabiki mayumi

わたびきまゆみ/ワインジャーナリスト

ワイン専門誌や料理系雑誌での記事執筆をはじめ、日本ソムリエ協会webサイトのコラムなどを執筆。ワインセミナー、トークショー、海外のワインコンクール審査員など、幅広い活動を行なっている。チーズプロフェッショナル、ビアソムリエ、コーヒー&ティーアドバイザーの資格も所有。スイーツ好き。

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