自炊が劇的にラクになる技アリキッチンアイテム5選

1. みじん切りが楽しくなる「ぶんぶんチョッパー」

筆者は基本的には料理を作るのが好きなので、みじん切りも普段は包丁を使っています。しかし、“面倒くさいスイッチ”がオンになると、包丁で食材を切るのも嫌になるのが本音です。そこで大活躍しているのが、ケイ・アンド・エーの「ぶんぶんチョッパー」。

▲「ぶんぶんチョッパー」シリーズは1000円前後で購入可能。このモデルは容量640mlの「ぶんぶんチョッパーR」で、玉ねぎ2分の1個が1回の使用目安となっている

容器の中に3枚刃をセットして、食材を入れてフタをしたら、あとはフタに付いた取っ手を何度か引くだけで食材がみじん切りになります。20回ほど“ぶんぶん”するだけなので、とにかく簡単! しかも電源不要なので使う場所も選びません。ちょっとテレビを見ながらぶんぶんするといったことも可能です。

▲取っ手を引くと中の刃が回転する。20回ほど取っ手を引くと、きのこが細かいみじん切りになった

このぶんぶんチョッパー、YouTube上に公式レシピの動画が公開されており、単にみじん切りするだけでなく、ブレンダーとしても活躍するようです。実際に「いちごみるく」を作ってみましたが、いちご、バニラアイス、牛乳を混ぜるだけで、あっという間にいちごシェイクが完成しました。

ただし、ぶんぶんチョッパーを使う際に、大きい食材の場合は1〜2cm角にカットしてから入れる必要があります。そこだけが少し面倒くさいスイッチが入りそうになるものの、圧倒的にごはん作りがラクになるのは間違いありません!

 

2.「四角いラーメン鍋」はただ四角いだけじゃない!

ちゃちゃっと食事を済ませたいときに活躍するのがインスタントラーメン。鍋で作るインスタントラーメンならではのおいしさってクセになりますよね。そんなインスタントラーメンの弱点をあえて挙げるなら、「水の量を計る」「こぼさないように器に盛る」のふたつです。

この悩みを解決してくれるのが、下村企販の「四角いラーメン鍋 15cm」。ただの鍋といえばそれまでなのですが、この四角いカタチだからこそ、麺をこぼさずどんぶりに移せるんです。

▲「四角いラーメン鍋 15cm」は実売価格2000円前後。IHにも対応

また、鍋の内側には500cc、1000ccの目盛がついているので、2人分のラーメンなら水量を計る必要もありません。筆者はラーメン作りに使っていますが、冷凍うどんを温めるのにもぴったり。余計な洗い物を少しでも減らせるのはありがたいですね。

▲使う前は「ただ四角いだけだな」と思ったが、使ってみるとアリだなと思えるアイデアグッズだ

 

3.「オメガヴィスペン」の万能ツールぶりがすごい!

片付けという視点で考えると、調理中の洗い物はできるだけ減らしたいもの。料理中は菜箸やヘラなどさまざまな道具を使いがちですが、「オメガヴィスペン」があればほとんどのことはこれ1本で対応できます。

▲「オメガヴィスペン」はスウェーデン発の調理道具。実売価格は1400円前後

先端が直径5cmほどのΩ(オメガ)のカタチをしており、重さは約25gと軽量。なんとこれひとつで「炒める」「混ぜる」「つぶす」「すくう」「撹拌する」「こねる」「ざく切り」「あえる」といったことが可能な、万能キッチンツールなんです。

実際に使ってみると、炒めものやかき混ぜる際は、Ω部分が鍋底にフィットするのでかき混ぜやすく、ヘラに比べると小さいのにほとんどストレスを感じません。本体は耐熱耐冷温度が200度〜マイナス30度のナイロン70%、グラスファイバー30%でできているので、揚げ物もOK。

▲ちょっとしたかき混ぜにもぴったり。ただし、穴が空いているのでスープはすくえない

洗い物が少なくなるのはもちろん、ごちゃごちゃしたキッチンを整理したい人にとっても、オメガヴィスペンは強力な味方になりそう。筆者も使用頻度の低いポテトのマッシャーなどは、オメガヴィスペンがあればもういらないなと思い始めています。

 

4.「ふたがトングになる保存容器」で洗い物を減らす!

漬物や梅干しを保存容器に入れると、取り出すときに取り箸やトングが必要です。小さなことではありますが、用意するのも洗うのも面倒だし、テーブルの上での置き場所にも困るなと思ってました。そこで見つけたのが、旭電機化成の「スマイルキッズ ふたがトングになる保存容器」です。

▲「スマイルキッズ ふたがトングになる保存容器」は175mlと小ぶり。2個組の実売価格は1000円前後

この保存容器はシリコン製のフタの内側にトングが付いており、必要なときだけトングとして使えます。もちろん、トングは取り外して洗えるので衛生面も安心。地味ではあるものの、かゆいところに手が届くアイデアが詰まっています。

▲ワインのおつまみとしてオリーブを買うことが多いのだが、いちいちお箸で取り分ける必要がなくなった

 

5.「3way水切りボール」があればザルが不要に!

最近、鍋でごはんを炊くようにしており、その際にボウルとザルはセットで使います。また、ほうれん草のおひたしを作るなら、茹でたほうれん草をザルにあげてから、ボウルで和えるというのがセオリーです。このようにボウルとザルはセットで使うことが多いですが、ボウル1つで完結できるのが、藤井器物製作所の「3way水切りボール」の特徴。

▲藤井器物製作所の「3way水切りボール」は実売価格1800円前後

一見するとただのボウルなのですが、側面に水切り用の穴が開いており、ボウルを傾けた状態で置けます。つまり、傾けずに使えばボウル、傾けるとザルになる。米研ぎをする際は平らな状態でお米を洗い、傾けて水を切り、またもとに戻して浸水させるといった使い方ができます。

▲何も入っていない状態で傾けると安定しにくいが、ものが入るとそのままの状態で安定する

ボウルとザルを出したり片付けたりする必要がないので、思った以上に我が家のキッチンで大活躍しています! サイズはφ235x深さ125mmとやや大きめですが、大は小を兼ねるはず。いまの季節は米研ぎだけでなく、鍋の〆に麺を茹でて水切りするのにも役立っています。

▲お米を洗い終えたらボウルを傾けるだけで水が切れる。ありそうでなかったアイデアがいい

正直、「ラクをするためにものを増やすのはどうなんだろう?」と思う自分もいましたが、実際に使ってみると、手放せなくなっていました。これまで使っていたものを新調するタイミングで、ちょっとひとワザあるキッチンアイテムを選ぶだけで、料理に対する心理的なハードルがグッと下がること間違いなしです。

 

<取材・文/今西絢美

今西絢美|「おいしいものナビゲーター」として、調理家電や食に関する記事を執筆。フードツーリズムマイスター、唎酒師の資格も持つ。ウェブサービスやアプリのトレンドも絶賛追跡中。コンテンツ制作会社「TEKIKAKU」取締役。

 

 

【関連記事】

◆自宅ランチを手間なく作れる調理家電5選
◆“おうちごはん”が楽しくなる卓上系調理家電5選
◆地味だけどスゴイ!機能美あふれるプロ道具5選

トップページヘ

この記事のタイトルとURLをコピーする