ゴミ自動収集機能付きで10万円を切る「ルンバi3+」は 14万円超の「i7+」と何が違う?

■カメラがなくても、まるで見えているかのようにきっちり動く!

さらに「ルンバi3+」が従来ルンバと大きく違うのは、ボディのカラーリング。ルンバで初めてファブリック調のグレーカラーを採用しています。このファブリック調の再現が見事で、私も初めて見たときは、本物のファブリックをはめ込んでいるのかと思いました。今までのメカメカしさから一転、インテリアになじみやすい雰囲気になっています。

▲近くで見てもファブリックに見えますが、実際に触ってみると耐久性の高い素材で作られています

運転スタート時は、本体の「CLEAN」ボタンを押しても始められますが、Wi-Fiと連携させ、スマートフォンの専用アプリ「iRobot HOME」を活用することで、掃除のスタートはもちろん、掃除した場所の確認、スケジュールの設定など、きめ細かな操作ができます。

▲運転を開始するのは、アプリから「清掃する」ボタンを押すだけ。掃除終了後には、どこを掃除したのか、マップで確認できます

発売を前にお借りして約2カ月、約80㎡・3LDKのわが家で使ってみました。

スタートしてからどのように動くかは、毎回異なりますが、たいてい部屋や家具の輪郭をある程度なぞってから、内側を規則正しく往復して塗りつぶすような動きをします。壁際ではボディを左右に振り、飛び出たエッジブラシで壁際のゴミをクイックイッとかき出しながら吸い込んでいく様子は、なんともいじらしい。

▲カーペットのタイヤ跡を見ると、直線的に動いているのが分かります。しかも吸引力も強そう(笑)

▲壁際は、スーッと動くのではなく、ブラシを丁寧に当てながら進みます

カメラを搭載していないので、「ルンバi7+」のように一部屋ずつ移動するわけではありません。リビングの一部を掃除したら、そのまま廊下に出ていき、寝室に入るのかと思いきや、途中でくるっと向き直ってまたリビングに戻る……。かといって寝室を忘れたわけではなく、あとでちゃんと掃除しに行ってくれます。ちょっと気まぐれにも見えますが(笑)、トラブルもほとんどなく、終了時には家中をちゃんと掃除してくれます。

トラブルといえばわが家の場合、やたら家電のコードが多いため、これに引っかかることがあります。多くの場合、自力で脱出してくれるのですが、たまに動けなくなることもあるので、できるだけコードを床より高い位置に上げるようにしています。

もうひとつ、ルンバは階段などの段差を検知すると向きを変えて回避するのですが、わが家の玄関の上がり框は2cm程度と低いため、段差と認識せずに、たたきに躊躇なく降りてしまいます。どうやら、玄関のたたきに使用している大理石が廊下の端にも使われているため、「たたきも廊下の一部」と認識しているようです。でも降りたが最後、上ることができないので、結局立ち往生した挙句、エラーに(笑)。

▲一度たたきに落ちてしまうと、もはや戻れません。「そういえばルンバ、戻ってこないな?」と思ったころにアラーム通知が……

このようにルンバに入ってほしくない場所がある場合、別売りのヴァーチャルウォールを設置すれば、目に見えない赤外線の壁がブロックしてくれるのですが、わが家では今のところ、大きな荷物を置くというアナログな方法でガードしています。なお「ルンバi7+/i7」なら、スマートフォンで設定するだけで、進入禁止エリアの設定が可能です(後述)。

▲今は掃除を始める前に、物でガードするのが習慣に……

 

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