世界最小級のノイキャン完全ワイヤレスが5999円!EarFun「Free Pro」はハイコスパ

■サイズだけでなく機能もスゴい

スペックを見ていくと、ノイズキャンセルは最大28dbの騒音低減が可能で、ワイヤレスはBluetooth 5.2仕様、Airohaチップによる左右同時接続“MCSync”対応と、なかなかのてんこ盛り。

イヤホン本体は高さを抑えた形状で、かなりコンパクト。メタリック調の色合いは上質で“EarFun”のロゴ入りです。ノズル部が耳に深く収まりフィット感は優秀。公称重量は4.1gですが、イヤーチップ、イヤーフックを含めると約4.6g。この大きさでノイキャン付きというのは確かに業界最小クラスです。

イヤーチップはXS/S/M/Lが付属し、さらに耳に軽くかかるイヤーフックもS/M/Lと3サイズ付いていて交換が可能。付属品含めてしっかりしたパッケージングです。

操作はイヤホン本体のタッチセンサー式。長押し、3タップまでの操作にさまざまな操作が割り当られ、音量操作も可能です。

そして驚いたのが、付属の充電ケース。手のひらに余裕に乗るコンパクトさで、イヤホン入りの状態で重量41.3gと軽く、携帯性抜群。ワイヤレス充電にも対応しています。連続再生時間はイヤホン本体で最大7時間再生、充電ケース併用で32時間再生です。

ノイズキャンセル機能は左イヤホン3回タップで起動。室内で試してみたところ、エアコン動作音の低減は得意らしくほぼカット。外出した折に電車内でテストしても、窓のガタガタ揺れる音や電車の振動など幅広い帯域をある程度抑えてくれて、一定レベルの効果は確認できました。

通話マイクはノイズ除去アルゴリズム搭載の4マイク仕様。実際にZoom会議で試してみると…声をやや甲高い音で拾うタイプで、マイク音質は原音忠実とは呼べないかも。隣室のテレビの音も拾い気味と、一応使えるよって程度ですね。

 

■価格を大きく超えた高音質

iPhoneとペアリングして音質もチェックしていきます。

音質は予想以上のナチュラル志向に適度に低音を効かせたイイ音。宇多田ヒカルの『あなた』を聞いても、歌声を適度な解像感で出しつつ、中域をエネルギーを集中させて聴かせるバランス。重低音もゴリゴツとしたアタック感がグッド。BrunoMarsの『24K Magic』は低音の表現が上手く空気の振動も出してくれます。ジャンル問わず情報量のある鳴りで、極端に走らないサウンドチューニングは、僕はかなり好みのタイプ。これ、5999円の音質と考えると優秀過ぎますね。

また、左イヤホン2秒押しで“低遅延モード”に切り替えられる機能が付いています。いわゆるゲーマー向けのセッティングですね。アクションRPGの『原神』をプレイして比較してみると、通常モードの状態では武器を振った時の風切り音が動きから完全に遅れるのに対して、“低遅延モード”はやや遅れる程度に。通常モードの遅延が大きいので、アクションゲーム等ではオンが必須でしょう。

*  *  *

新興ブランドということで、イメージがまったくない状態でテストを始めたEarFun「Free Pro」ですが、ノイズキャンセルもきちんと効いて、音質のチューニングも巧み、しかもコンパクトと全方位に優秀。これだけ揃って実勢価格5999円は、格安クラスの超ハイコスパモデル決定版ですね!

>> EarFun

 

<取材・文/折原一也

折原一也|1979年生まれ。PC系出版社の編集職を経て、オーディオ・ビジュアルライター/AV評論家として専門誌、Web、雑誌などで取材・執筆。国内、海外イベント取材によるトレンド解説はもちろん、実機取材による高画質・高音質の評価も行う。2009年によりオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員/ライフスタイル分科会副座長

 

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