9999円でIP67の防塵防水!Tribit「StormBox Pro」はコスパ最強なBluetoothスピーカーでした!

■高音質だしラフに取り回せる

ガジェットとしては定番化しているBluetoothスピーカー。Tribit「StormBox Pro」は輸入ブランドらしくオーディオとしても本気スペックで、かつアウトドア向きとしてもしっかり本気です。重量は980gとギリギリ1kgを切るぐらいですが、シリコン製のハンドル付きでポットのように持ち出せます。

アンダー1万円クラスながらスピーカーとしては本格派。40Wの大出力アンプに低音域用ウーファーと高音域用のツイーター2基を内蔵する2.1ch構成の360度全方位サウンド。Bluetoothは5.0でaptXの高音質コーデックにも対応しています。

操作系は、いわゆる一般的なBluetoothスピーカーと同じ。複雑なところもなく、電源を入れてスマホとペアリングするだけとラクラクです。ボタン操作は音量+/-、マルチファンクション、Bluetoothペアリング、サウンドイコライザXBassのボタンが本体上に並んでいて一目瞭然。大きく物理的に押し込めるボタンなので、手袋を着けていても操作できます。ちなみにBluetoothは2台同時接続可能で、仲間で集まった時に各自のスマホで曲を流せるのもいいですね。

さっそくスマホから音楽を流してみると、筐体サイズ以上にリズム感の再現が抜群。40Wの内蔵アンプとサブウーファーもパワフルで音量も強烈に上げられますが、アウトドアでも周囲への配慮は必要です。使用の際はマナーを守りましょう。

ちなみに、自宅でじっくり試してみたところ「これ本当にアンダー1万円!?」と疑いたくなるレベルの高音質。低音のアタック、音空間の余裕が小型化重視のBluetoothスピーカーとは別次元。歌声もクリアで情報量も出てキツさも全くないし、歌モノの邦楽もリズム重視の洋楽もこなせます。ちなみに、ボタンでオンオフできるXBassは、ディープな重低音アップと思いきや、ミドルローの情報量を増すのでオンを推奨します。

連続再生時間は24時間とキャンプにも余裕で持ち出せるスタミナ。またモバイルバッテリー機能もあるので、スマホを充電しながら音楽再生も可能です。

バッテリーのスペックは10000mAhのはずなんですが、本体底面のプリントには5000mAhとあって「アレ?」と思ったのですが、メーカーに問い合わせてみたところ、これはミスプリントで5000mAhのバッテリー×2搭載で合計10000mAhのスペックが正しいとのこと。iPhoneなら空っぽから2~3回は満充電にできるので、モバイルバッテリー代わりにもなりますね。

夏のアウトドアでは定番の水遊びでも、Tribit「StormBox Pro」ならIP67等級の防塵防水で水中に沈めても全く問題ナシ。もちろん、家に持ち帰った後もシャワーでザーっと水で洗える、そんなラフさもいいですね。

大手ブランドの定番化が進んでいるワイヤレススピーカーに殴り込みをかけたTribit「StormBox Pro」。これ、久々に見つけたBluetoothスピーカーの超ハイコスパ機。アンダー1万円とは思えないほど高音質だし、ハンドル付き、IP67防塵防水とオーディオ面以外のアウトドア仕様も満載。アウトドア兼自宅用として、スマホと組み合わせて手軽に音楽を聴くスピーカーをというなら、これ一択でもいいかもしれません。

>> Tribit

 

<取材・文/折原一也

折原一也|1979年生まれ。PC系出版社の編集職を経て、オーディオ・ビジュアルライター/AV評論家として専門誌、Web、雑誌などで取材・執筆。国内、海外イベント取材によるトレンド解説はもちろん、実機取材による高画質・高音質の評価も行う。2009年によりオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員/ライフスタイル分科会副座長

 

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