食材は中までふっくら!アウトドアでの焼きものが楽しくなるカーボングラファイト製グリルプレート

■そもそもカーボングラファイトとは?

カーボングラファイトとは、簡単にいうと、カーボン(原子番号6元素記号C=炭素)を高温で熱して不純物を取りさった、純度99.9%の炭=グラファイト(黒鉛)です。

またひと口にカーボングラファイトといっても加工方法は3種類あり、1つが6面を等圧でプレスするCIP材(等方性黒鉛)、もう1つが片側から圧力をかけて押し出す押出材(異方性黒鉛)、最後が型に入れてプレスする型押材です。

CIP材は強度が高く、キメが細かいのが特徴で、その分高価になりがち。押出材はキメは粗いもののCIP材に比べて安価にできるメリットがあり、型押材は強度的には劣りますが、大量生産に向いています。

ちなみにこのグリルプレートには、粒径が小さく、より高強度なCIP材を使用。その分、押出材を使用したカーボングラファイトの調理道具よりも高価になってしまうのです。

■遠赤外線効果で中までふっくら

カーボングラファイト製グリルプレートの特徴は、1.熱伝導率が高い 2.赤外線放射率が高い 3.熱膨張率が低い 4.錆びない 5.軽量 6.セラミックコーティングが施されているという点です。

使って分かりやすかったのは、やはり焼いた食材の美味しさ。カーボングラファイト製のグリルプレートは、言ってみればどんな熱源の上に置おいても炭火焼きなので、「これが遠赤外線の効果か!」と感じられるほど、食材がふっくらジューシー。

キャンプで食べたくなるステーキも美味しいのですが、焼き魚や豚肉など中まで火を通した方がいい食材のほか、イカやホタテ、野菜では明確にそれを感じられました。

アジの開きを焼けば、キャンプ場では普段しない和定食も美味しくいただけます。ニオイが付きにくいので、魚を焼いても問題なし。サバサンドも作れ、アウトドア料理の幅が広がります。

プレートですが、大も小も、中心から縁に向かって緩やかに傾斜しているので、肉を焼いた時には余分な脂が流れる構造。しかも縁がわずかながら立ち上がっているので、脂が下にこぼれテーブルやバーナーを汚すことがありませんし、炭に脂が落ちて、煙が立ち上ることもありません。

傾斜している分、柔らかい食材はプレートに沿って焼けるのですが、食パンは耳の部分が浮いてしまい焼けないというのに気づきました。あまり焼くことはないかもしれませんが…。

熱伝導率の高さも分かりやすい点。シングルバーナーの上に大プレートを載せて焼きましたが、熱源があたらない隅でも焼けます。熱源があたる部分とそうでない部分の温度差が小さいので、全体にムラなく焼ける印象です。

強火にすると焦げてしまうので、中火以下での調理が基本。弱火でも、プレートが熱くなれば調理ができるため、風が吹いたり、火力が安定しなかったりする屋外でもしっかり焼けるのもメリットです。

焚き火で調理する場合は、焼きすぎ防止のため熾火で使用。鋳鉄製の調理器具のように豪快に! とはいきませんが、じっくり焼けるので飲みながらつつまむ時にも良さそう。

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